「居場所」という言葉を、私たちはよく使います。
「ここが私の居場所です。」
「居場所がなくて苦しい。」
■ 居場所とは「お気に入りの椅子」のようなもの
講座では、居場所を「お気に入りの椅子」に例えています。 家の中に、なんとなくいつも座ってしまう椅子がある方もいらっしゃると思います。そこへ座ると、ホッとする。
力が抜ける。
考え事ができる。
何も考えなくてもいい。
- 嬉しい日
- 悲しい日
- 怒っている日
- 何もしたくない日
「この人のところへ帰れば大丈夫。」
そう思える関係は、人に大きな安心感を与えてくれます。
外でどんなに頑張る日があっても、帰る場所がある人は、また明日を頑張ることができます。
そう思える関係は、人に大きな安心感を与えてくれます。
■ 居場所がないと、人は安心できない
恋愛相談を受けていると、こんなお話をよく伺います。
「本音が言えません。」
「嫌われるのが怖いんです。」
「素の自分を見せられません。」
これは性格の問題ではありません。
安心を感じられない状態なんですね。
相手の顔色ばかり見てしまう。
怒らせないように気を遣う。
期待に応えようと頑張り続ける。
■ なぜ安心できないのでしょうか
心理学では、子どもの頃に安心して受け入れてもらえた経験が、その後の人間関係の土台になると言われています。 もちろん、子ども時代がすべてではありません。 大切なのは、
「私は、どうして安心できないんだろう?」
と気づくことです。
もしかすると、
- 頑張らないと愛されない
- いい子でいないと嫌われる
- 迷惑をかけてはいけない
「きっと嫌われる。」
「迷惑だと思われている。」
■ 心理的安全性が恋愛を支える
最近は「心理的安全性」という言葉もよく聞かれるようになりました。 難しく聞こえますが、とてもシンプルです。
「この人の前では、自分らしくいられる。」
意見を言っても否定されない。
失敗しても人格まで否定されない。
弱さを見せても大丈夫。
そんな安心感があるからこそ、人は心を開くことができます。
逆に、安全ではない場所では、本音を隠し、防衛し、距離を取るようになります。
■ まずは自分の居場所になる
心理学者カール・ロジャーズは、「無条件の肯定的関心」という考え方を提唱しました。 相手を評価する前に、その人をその人として受け入れようとする姿勢です。 でも実は、それは簡単ではありません。 なぜなら、人を受け入れられないとき、多くの場合、自分自身のことも受け入れられていないからです。 だからこそ、一番最初に必要なのは、
自分自身が、自分の居場所になること。
失敗した自分。
弱い自分。
迷っている自分。
そんな自分に対して、
「そんな日もあるよね。」
そう言ってあげられるようになることです。
自分を責める量が減ると、不思議と人を責める量も減っていきます。
■ 過去は変えられない。でも感じ方は変えられる
子どもの頃に安心できる居場所がなかった。 そう感じる方もいらっしゃるでしょう。 でも、それは 「あなたには愛される価値がなかった」という意味ではありません。 その時の環境が、そうだっただけなんです。 そして今からは、新しい安心を経験することができます。- 信頼できる友人
- 安心できるパートナー
- そして、自分自身との関係
■ 最後に
恋愛は、「誰かに愛されること」を目指すものではなく、
お互いがお互いの居場所になっていくこと。
どちらか一方だけが頑張る関係ではなく、どちらも安心して帰ってこられる場所になること。
お気に入りの椅子のように、疲れたら戻ってこられる。
何があっても「おかえり」と迎えられる。
そんな関係を少しずつ育てていくことが、恋愛やパートナーシップの本当の豊かさなのではないでしょうか。※ Zoom利用メニューにはWi-Fiなど通信環境が必要です。
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