行けるところまで行ってみよう

今日のお話は、虫が出てきます。
特殊な虫です。
ですので、お食事中だったり
虫が苦手な人はここで戻ってくださいね。

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以前、ある方のお話を聞いていました。

その方は長いあいだ、自分の未来に絶望していました。

このままでは働けない。
収入も…。
人との関わりも少ない。
きっと良い人生にはならない。

そう思っていたのです。

でも私は、その話を聞きながら、少し不思議な気持ちになりました。

本当にそうなのだろうか、と。

私たちはつい、自分の未来を予測したくなります。

今の自分を見て、
この先こうなるだろう。
きっと幸せにはなれないだろう。
もう手遅れだろう。

そうやって、まだ来てもいない未来に、判決を下してしまうことがあります。

でも、その予測の材料になっているものは、何でしょう。

多くの場合、それは過去なんですよね。

これまで見てきたもの。
教えられてきたもの。
これまでの常識や、価値観。

けれど、時代は変わります。
価値観も変わります。

正解だと思われていたものが正解ではなくなって、
ありえないと思われていた生き方が、普通になったりする。

私たちは案外、未来のことなんて知らないのです。

だから私は思うんです。

そんなに急いで、人生を終わらせなくてもいいんじゃないかな、と。

自分で自分に、終わりの判決を下さなくてもいいんじゃないかな、と。

どうせ終わるときは終わります。
人生は、いつか必ず終わる。

それなら、それまでは見ていてもいいじゃないですか。

この先どうなるのか。
どんな景色があるのか。
何に出会うのか。
何を感じるのか。

行けるところまで、行ってみたらいい。

私はそう思っています。

期待しなくていい。
無理に夢を持たなくていい。
自分を信じようとしなくていい。
立派になろうとしなくていい。
何者かになろうとしなくていい。

ただ、今日を生きてみる。
明日も生きてみる。
そしてまた次の日も生きてみる。

その先に何があるのかを、見てみる。

それだけで十分だと思うんです。





辛さを、全部のせて書かれた一冊だと思います。

もしよかったら、のぞいてみてください。


嫌われているものが、傷を治すこともある

案内した著書が『ウジ虫』を自分に例えている面があったので・・・
ここで、ひとつ、ウジ虫の話をさせてください。

世の中には、ウジ虫を使って傷を治すという方法が、本当にあるんです。

薬でも手術でも治らなかった傷に、無菌に育てたウジを置く。

そのウジは、生きている組織には触れずに、死んでしまった部分だけを食べて、傷をきれいにして、人を治していく。

一番嫌われている生き物が、誰の手にも負えなかった傷を治しているんです。

「無菌のウジ」

私はこの「無菌」という言葉を、ずっと考えていました。

無菌って、何かを足して、手を加えて、きれいにすることではないんですよね。

余計なものが入っていない、という意味なんです。

「普通になりなさい」
「そのままじゃ足りない」

そういう、外から入ってきた声が混じっていない。

持って生まれたものを、そのまま、これでいいと認めてもらえる。

どんな形でも、どんな存在でも、それでいいんだ、と。

生き物に、優劣なんてないんですよね。

どんな模様も、どんな形も、優れている・劣っている、じゃない。

ただ、そのままで在っていい。

そう見てもらえる目に出会えたとき、自分の中から、余計なものが抜けていくんだと思うんです。

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「マゴットセラピー」が一般的な呼び名です。日本語だと「ウジ虫療法」「マゴット療法」とも言います。

医学の正式名称は maggot debridement therapy(マゴット・デブリードマン・セラピー)で、略して MDT。デブリードマンというのは、傷から壊死した組織を取り除く処置のことなんです。ほかに「バイオセラピー」「幼虫療法」と呼ばれることもあります。


回復は、足し算ではなく引き算なのかもしれない

考えてみれば、私たちは「足りない、足りない」と言われて育ちます。

その上に、
普通。
我慢。
気配り。
人並み。

そういうものを、いろいろ付け足させられる。

足すことが、成長だと教わってきたのかもしれません。

でも、付け足されたものほど、自分のものじゃないんですよね。

「ちゃんとしなさい」
「みんなと同じにしなさい」

あれは外から来た声で、塗り重ねられているうちに、もともとの自分が見えなくなっていく。

足りなかったんじゃなくて、上に乗せられて、埋もれていただけなんだと思うんです。

だから回復って、もっと頑張って何かを身につけることじゃない。

むしろ逆で、付け足されたものを、一枚ずつ外していくこと。

引き算なんですよね。

よけいなものを脱いでいって、もともと持っていた自分に戻っていく。

それだけのことなんじゃないかな、と思うんです。


どうせ終わるなら、少し実験してみてもいい

とはいえ、今まで「こうじゃなきゃいけない」と握りしめてきたものを、全部手放したら、怖いと思うんです。

当たり前です。

それでずっと、自分を守ってきたんだから。

怖いとき、人はつい、自分をコントロールしすぎてしまいます。

はみ出さないように。
失敗しないように。
誰かに嫌われないように。

でも、この命はいつか終わるんですよね。

どうせ終わるなら、終わるまでのあいだに、ちょっと自分で実験してみてもいいんじゃないかな、と思うんです。

「こうじゃなきゃいけない」を、ひとつ外してみる。

期待に応えるのを、一回やめてみる。

それで何が起きるのか、見てみる。

私自身、ずっと普通になろうとしてきました。

でも、気を抜くと、やっぱり人と違うことをしてしまう。

あるとき、もういいや、と思ったんですよね。

このままの私を面白がってくれる人がいるなら、それで十分だ、と。

そう思って、取り繕うのをやめて生きていたら、私の書いたものを見て、相談に来てくれる人がいました。

もし私が、立派な顔で、

「私は何でもできます」
「みんなの力になります」

と書いていたら、たぶん、そうはならなかったと思うんです。

誰かの力になろうと力んだときではなくて、

力むのをやめて、ただ自分でいたときに、なぜか誰かの希望になっていたりする。

だから、力にならなきゃ、とも思わなくていいんじゃないかな。

余計なものを下ろして、ただ生きてみる。

その先で起きることは、起きるに任せて。


人生を、見届けてみる

人生は、思っているよりも、ずっと不思議です。

予想もしなかった人に出会ったり、
想像もしなかった景色を見たり、
絶対に起こらないと思っていたことが、起きたりします。

だから私は、自分の未来を決めつけるより、見届ける側でいたいと思っています。

この人生がどこへ向かうのか。

この私が、どうなっていくのか。

それは私にもわかりません。

でも、わからないからこそ、いいんじゃないかな。

だから今日も、行けるところまで、行ってみようと思うんです。




心から応援しています。
I support you wholeheartedly.

#生きとし生けるものが幸せでありますように
#May all living things be happy!



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