「いいね」が来て、メッセージが続いて、実際に会った。
なのに、その後は連絡がぱったり来なくなった。
そんな経験をしている方は、きっと少なくないんだろうと思います。
「何かまずいことを言ったかな」
「見た目が違ったのかな」
「そもそも最初から遊びのつもりだったのかな」
会った後の沈黙の中で、頭の中はぐるぐると忙しくなる…
でも、答えは返ってこない…
「また消えた」という体験は、静かに、でも確実に心に積み重なっていきます。
私の時代にはなかった
《アプリ》
今66歳の私はマッチングアプリを使ったことがありません。
私の世代の「出会い」は、職場や学校、友人の紹介、あるいは街での偶然でした。
本格的に探すには、結婚相談所や仲人さんを通じてマッチングしたものでした。
誰かに会うということには、必ず「文脈」がありました。
共通の知人がいたり、同じコミュニティに属していたり。
だから、うまくいかなかったときには「ごめんなさい」があったし、
それなりの気まずさがあったと思います。
それが自然なことだったんです。
マッチングアプリは、その文脈をまるごと取り除いた場所なんじゃないかな?と思います。
見知らぬ人同士が、条件だけで出会う。
それ自体が悪いわけではないと思っているんですよ、私は。
ただ、外から見ていると、ひとつだけはっきりしていることがあります。
この場所は、とても「消えやすい」設計になっている…ということです。
構造の話をしておきたい
マッチングアプリには、「断る」という機能が無いと聞きました。
正確に言うと、「ブロック」という機能はあるらしいです。
でもそれは、相手に「退会しました」と表示されるだけと聞きました。(使ったことないのであやふやでごめんね)
断られたのか、退会したのか、された側にはわからない仕組みになっています。
つまり、気が変わったら返信をやめるだけでいい。
会った後に違うと思ったら、そのまま姿を消せばいい。
「ごめんなさい」を言わなくても、誰にも責められない。
それがこのアプリの「普通」になっている感じなんですね。
気が変わったら、返信をやめるだけでいい。
会った後、違うと思ったら、そのままフェードアウトすればいい。
それを責める人もいないし、誰かに知られることもない。
アプリの外に、共通の知人はいないのですから。
昔の出会いには「断れない理由」がありました。
共通の友人への申し訳なさ、職場での気まずさ、また顔を合わせる可能性といった社会的な圧力が、ある意味でブレーキになっていたと思うんです。
マッチングアプリには、そのブレーキがありません。
だから「消える」ことへのハードルが、構造的にとても低い。
「また消えた」は、あなたの問題ではなく、この場所の性質でもあるんです。
なぜ「自分のせい」にしてしまうのか
頭でそうわかっても、腑に落ちない…
「構造の問題です」と言われても、
「それはそうかもしれないけど、やっぱり私に何かあったんじゃないか」
そんな気持ちが消えない…
それには理由があります。
自己価値が低い状態にあるとき、人は出来事を「自分フィルター」で受け取ります。
自分フィルター?
何かうまくいかないことがあると、原因を外ではなく、まず自分の中に探してしまうのが、自分フィルターがかかっている状態です。
そしてそれは意識してやっているわけではなくて、
長い時間をかけて身についたパターンなんです。
「私には何か問題があるはずだ」という前提が先にあると、
どんな出来事も、その前提を証明する材料として読み込まれてしまう。
「また消えた」も、そのひとつになってしまうんですね。
「合わなかっただけ」と言うけれど…
カウンセリングの中で、よくある場面があります。
「相手の問題ですよ」
「合わなかっただけですよ」
「アプリだからそういうものですよ」
そう伝えると、その瞬間は理解できる。
でも、次に同じことが起きると、またゼロに戻ってしまう。
なぜでしょうか。
それは、傷つくことが、どこかで「安心」を生んでいる可能性があります。
「安心…を産む? まさか…」
「やっぱり私はダメだ」という結論に戻ることで、
長年馴染んできた自己像が確認されるという…
嫌なのに、本当は傷つきたく無いのに…
心は自己価値に沿ったことが起きると安心してしまうのです。
傷つきたいわけではないのに、
傷つくことで「知っている場所」に戻る感覚がある。
マッチングアプリは、その構造にとても相性がいいのかもしれません。
相手が消えるたびに、何度でもその確認ができてしまうからです。
傷つかないために
知っておいてほしいこと
すごく極端なことを言いますけど、
それくらいに思っておいた方が良いのかな?って思います。
会って、連絡が来なくなることは、珍しいことでも、
あなただけに起きていることでもないんだ、って思っておいたほうが良いと思います。
むしろ、とてもよくあることです。
だから「また消えた」と感じたとき、
少しだけ視点を外に向けてみてほしいんです。
「この人はなぜ消えたんだろう」ではなく、
「この場所は、そういう仕組みだったな」と。
それだけで、傷つき方は少し変わります。
やっぱり私のせいだと感じるなら
「やっぱり私のせいな気がする」
その感覚がどうしても消えないときは、
それはアプリの問題ではなく、もう少し深いところに、癒すべき何かが眠っているのかもしれません。
心から応援しています。
I support you wholeheartedly.
#生きとし生けるものが幸せでありますように
#May all living things be happy!
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