自分らしく居ても大丈夫な場所
「自分が自分の安全基地になりましょう」
カウンセリングの場でそうお伝えすると、たいていの方がこう聞いてこられます。
そうなんですよね。
言葉としては分かる。けれど、実際それがどういう状態なのかと聞かれると、少しつかみにくいものです。
今日はその「分かるようで、ピンとこないもの」を、少しずつほどいていきたいなと思います。
安全基地がない人の日常
安全基地を持てていない人には、ある共通した感覚があるように思います。
いつも一人で頑張っている。
一人で完結して、一人で疲れている。
休んでいるはずなのに、どこか気が抜けない。
頑張ることはできる。でも、降りる場所がない。
だから、ずっと戦闘モードのまま生きているような感じになるんですよね。
誰にも頼れない。
人を信じるのが難しい。
居場所があるようで、どこにもない。
そういう感覚を抱えながら生きている方は、実はとても多いんじゃないかなと思います。
安全基地とは何か
では、安全基地とはいったい何でしょうか。
広い家でしょうか。
何でも話せる友達でしょうか。
信頼できるパートナーでしょうか。
あるいは、お金や社会的な安定でしょうか。
もちろんそれらが助けになることはあります。
でも、本質はそこではないように思うんです。
「私を攻撃してこない空間」
なんじゃないかなと思うんです。
何かを求められない。
評価にさらされない。
ちゃんとしろとも、頑張れとも言われない。
ただ、そこにいるだけでいい。
そういう感覚がある場所。
それが安全基地なんですよね。
だからそれは、立派なリビングじゃなくてもいいんです。
一畳のトイレかもしれないし、好きなものに囲まれた小さな部屋かもしれない。
大好きな犬と歩く散歩道かもしれない。
広さは関係ないんです。
そこが「私を攻撃してこないかどうか」。そこがとても大事なんだと思います。

私にとって最初の安全基地は、犬の背中だった
私自身のことを振り返ってみても、昔は「安全基地」という感覚が本当によく分かりませんでした。
頼れる親がいたわけではなかったし、安心して甘えられる場所があったわけでもない。
人は信用できないし、友達もなかなかできないし、一人で生きていくってしんどいなあと、どこかでずっと感じていたように思います。
そんな中で、今思えば、私にとっての安全基地に近かったものがありました。
小さい頃に飼っていた、黒い犬のクロです。

クロの背中をなでている時だけは、なんだか安心できたんですよね。
あの毛触りとか、ぬくもりとか、黙ってそこにいてくれる感じとか。
あの時間だけは、何かから責められていなかったように思うんです。
だから今振り返ると、あのクロの背中が、私にとっての小さな安全基地だったのかもしれません。
守ってくれる言葉があったわけではない。
何かを教えてくれたわけでもない。
でも、ただ触れているだけで、少し神経がゆるむ。
安全基地って、案外そういうものなんじゃないかなと思うんです。

一番手強い攻撃者は、自分の内側にいる
ただ、ここで一つ大事なことがあります。
外側に攻撃してくる人がいなくなっても、安心できないことがあるんです…。
なぜかというと、自分の内側に攻撃者がいるからです。
「なんで自分はこうなんだろう」
「もっと頑張らなければ」
「今のままではダメだ」
そういう声が、外から聞こえてくるのではなく、自分の中から聞こえてくる。
自分を励ましているつもりでも、その土台にあるのは
「今の自分では足りない」
という前提だったりするんです。
これは弱いからではありません。
今のままでは受け入れられない。
もっと頑張らないといけない。
迷惑をかけてはいけない。
ちゃんとしていない私は危ない。
そういう感覚が、大人になっても内側の声として残っていることっていることがあります。
外側が静かな場所に行った時にだけ、ようやくその声が少し小さくなる。
そしてその瞬間に、「ああ、ほっとする」と感じるんだと思います。
「自分が自分の安全基地になる」とは
だから私は、「自分が自分の安全基地になる」というのは、何か強い人になることではないと思うんです。
何でも一人でできるようになることでもないし、誰にも頼らず平気になることでもない。
そうではなくて、
「今のままの私でいていい」
という許可を、自分に出せるようになっていくこと。
それが、自分が自分の安全基地になるということなんじゃないかなと思うんです。
もちろん、これは一日でできることではないでしょう。
長いあいだ緊張して生きてきた人ほど、「ほっとする」という感覚そのものが分かりにくいこともあります。
でも、始まりはきっと大きなことじゃないんです。
犬の背中をなでていたあの時間みたいに、
少しだけ力が抜ける瞬間。
誰にも責められていないと感じる瞬間。
「今ここにいて大丈夫」と思える小さな時間。
一畳のトイレでもいい。
散歩道でもいい。
好きな音楽を聴く5分でもいい。
そういう「私を攻撃してこない空間」を意識して持つこと。
そしてその感覚を、少しずつ内側に移していくこと。
外にしかなかった安心が、だんだん自分の中にも育っていく。
するとそのうちに、何かがあっても、自分の中に帰ってこられる感じが出てくるんです。
それは派手な変化ではないかもしれません。
でも、人生をずいぶん変えていくものだと思います。

自分が自分の安全基地になるというのは、
「ちゃんとした自分」になることではなくて、
ダメだったり、弱かったり、
人にはあまり見せたくないような自分でも、
「それでも大丈夫」と思える場所に
戻ってこられる自分を育てていくことなのかもしれません。
昔の私にとって、それは犬の背中でした。
そしてこれを読んでくださっているあなたにも、
きっとどこかに「ほっとできる場所」があると思うんです。
まずは、そんな場所を見つけてみてください。
そして少しずつ、
どんな場所にいても「自分らしくていい」と思えるような、
そんな自分を認めていけたらいいですね。


ももちゃんが拾ってきました^_^

心から応援しています。
I support you wholeheartedly.
#生きとし生けるものが幸せでありますように
#May all living things be happy!
※ Zoom利用メニューにはWi-Fiなど通信環境が必要です。
※ 対面は2時間枠のみ・前払い制・キャンセル規定あり。
※ 料金は税込。最新の空き状況は予約ページでご確認ください。
>>三好成子のWEB予約ページはこちらです。
※初回無料カウンセリングは予約センターへのお電話で承っています。
【カウンセリング予約センター】
TEL:06-6190-5131
受付時間:12:00〜20:30(月曜定休・祝日の場合は翌日代休)
◆私あてのメッセージは、お問い合わせフォームからお気軽にどうぞ。