人間の感覚に戻る話
4月に担当することになった講座のタイトルは、「AI時代のカウンセリング」。
だから最初は、AIの話を中心に考えていました。
AIがどれくらい便利なのか。
これからカウンセリングはどう変わっていくのか。
そんなことを考えながら、講座の原稿を作っていたんです。
ところが途中で、
何を話したいのかがわからなくなってしまったんですね。
書いていて、なんだかぼやけてくる。
AIの話をしているはずなのに、どこに向かっているのかわからなくなる。
そんな感じでした。
そこで、ChatGPTとやり取りをしながら、少しずつ整理していったんです。
すると、ある時ふっと言われた言葉がありました。
この講座は、AIを入り口にして、
人間の感覚に戻る話ですね。
ああ、そうか。
私はそれを伝えたかったんだ。
その時、すごく腑に落ちたんです。
答えを探しに行く前に
私たちは今、何か迷った時、すぐに答えを探しに行くようになりました。
検索する。
AIに聞く。
誰かの意見を見る。
でも、本当はその前に、自分の中に何かが生まれているはずなんですよね。
「なんか違う」
「なんか嫌だ」
「なんか気になる」
そんな小さな感覚です。
ところが私たちは、その感覚を確かめる前に、外の答えを見に行ってしまう。
実はこれ、心理学でよく見る構造なんです。
AIには体がない
AIはとても賢いです。
でも、体がありません。
だから「腑に落ちる」という感覚は、AIには起きないんですね。
昔の人は、納得することを「腑に落ちる」と言いました。
この「腑」というのは、頭ではなくて、体の奥のことです。
AIは答えを整えることはできる。
でも、その答えが自分の人生として腑に落ちるかどうかは、
人間にしかわからない。
最後は人間の話になった
だから今回の講座は、AIの話を入り口にしながら、最後は「自分の感覚に戻る」という話になりました。
AIはこれから、ますます賢くなっていくと思います。
でも、
「腑に落ちる」という感覚だけは、
人間にしか起きないことです。
だからもし、何か答えを探しに行きそうになったとき。
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