私は、元夫のことを完全に過去の出来事として葬り去ったつもりでいました。
裏切りも離婚も、もう私の人生の歴史の一部でしかない
そう思っていました。
ところが、子どもとの葛藤を振り返る中でふと気づいたのです。
「私はまだ、あの人にリベンジを図ろうとしているのだ」と。
今日はその気づきについて書きます。
私の中にあった「リベンジ構造」
っ私の気づきは、心理学的に見れば「リベンジ構造」と呼べる動きです。
1. 裏切りと見下しの記憶
元夫に「お前はダメだ」と直接言われたわけではありません。
けれど「他の女性の方がいい」と言って去った出来事は、
私には「あなたよりその人の方が価値がある」という宣告のように響きました。
自分の価値を下げられたという思い込みができたわけです。
さらに、ことあるごとに思い出してしまうシーンがあります。
電車の中での場面です。
向かい合って座っていた元夫と娘が、私の膝を見て「黒い」と笑い合ったこと。
何気ない父と娘の仲の良いシーンともとれる瞬間を、なぜか鮮明に覚えているのです。
あのときの視線は「二人に見下されている」という強烈な印象を刻み込みました。
今振り返っても、娘はなぜか元夫と「ニコイチ」のようだったと感じられます。
意見が食い違えば元夫の側につくイメージが残っており、気質が似ている部分もあるのでしょう。
私が少しバカなことをすると、娘は本当に情けないという顔をします。
これがまた、元夫と同じような表情をするように見えたりするのです。
元夫と娘は失敗を嫌うタイプ。
私と息子は、考えられないような失敗をするタイプ。
なので息子は、同じ場面で一緒に笑ってくれることが多く、
息子自身も似た失敗をするからこそ「お互いそういうところがあるよね」と失敗やバカな行動を理解し合える感覚がありました。
今回の本題ではありませんが、、家族の中で父親に付く子供母親につく子供という関係はよくあるので、このことを問題にはしていませんが、元夫は子供を置いて出ていったという事実があります。
あの時から、娘は弟に対するあたりが強くなったように感じます。
大好きだった父親に裏切られた気持ちもあっただろうし、私と息子がタッグを組んでいるように感じたかもしれないという…
娘は私に対しては心理学でいう「エディプスの勝者」でありながら、父親が他の女性を選んで自分を見捨てたという思いが「エディプスの敗者」でもある、複雑さを持ち合わせているのではないかという仮説を立てています。
この件についてもいつか書いてみようと思っています。
2. 子どもを育てること=復讐の手段
離婚後、子どもを引き取った私は、心の奥でこう思っていたのではないかという事に気付きます。
「あんたなんていなくても、私はちゃんと子どもを育てられる」
戦うモードに入っていたようですね。
「ちゃんと育てて見せる」
この中には別れたことを後悔させたいという感情も含んでいたようです。
これは私にとって、元夫へのリベンジであり、自分の価値を証明する手段でもありました。
3. 子どものつまずき=敗北感
本来、子どもがつまずくことは、その子にとってつらい出来事であり、
親は温かく寄り添うべき場面でありたいものです。
ところが私の中では、子どもの問題=「自分がダメな親である証拠」に直結してしまっていました。
子どもが問題を抱えると、私は「やっぱりダメな親なんだ」と突きつけられたように感じ、
そこから判断は一気に拡大します。
「ダメな親」→「ダメな人間」→「ダメな女」へ。
だから私は捨てられたのだ、結局私はダメなんだ…
そんな
「ダメ・ダメ・ダメ」に追い込まれる感覚が一気に押し寄せてきました。
つまり私は、目の前の子どもの苦しみそのものではなく、
その向こう側にある「自分の価値の否定」を見てしまっていたのです。
無意識とはいいながら、ここでも父子タッグを組んで、私の不出来さを見下しているイメージになっていたかもしれないんです。
気づけて良かったことの一つです。
心理学的な視点から
ここでの中核は「再演(re-enactment)」です。
過去に解消できなかった痛みや感情が、別の関係の中で繰り返し再現される現象を指します。
私の場合、子どもの表情や小さな失敗がトリガーとなり、
元夫に見下された記憶と劣等感が現在に蘇っていました。
親子の出来事が、過去の夫婦関係の痛みへと脳内で変換されてしまう…
それが葛藤を肥大化させていた構造だったようです。
気づきと変化
私が戦っていたのは子どもに関する問題を通じて感じていた元夫の影でした。
子どもを「ちゃんと育てること」をリベンジの証明にしてしまっていたため、
子どもの問題を「私の敗北」と結びつけるクセができていたのです。
この構造を理解したとき、私は少し肩の力を抜けるようになりました。
子どもの課題と元夫との勝敗は本来無関係。
にもかかわらず私の中で結びついていたのだと気づけたことで、
感情の振れ幅が少しずつ和らいでいきました。
まとめ
シングルマザーとして子育てをしていると、
「子どもがうまくいかない=自分の失敗」「子育てできない=元夫に負ける」
という無意識の式が作動することがあります。
これは子どもと向き合っているつもりで、実際には過去の相手との戦いを続けている状態です。
しかし構造に気づけば、葛藤は「私の価値の問題」から「過去の痛みの反映」へと見方が変わります。
私にとってこの気づきは、単なる子育ての悩みではなく、
自分の中で続いてきた心の連鎖を理解するための入り口でした。
そして振り返ると、息子との関係は「分かり合い癒し合える関係」であり、
娘との関係は「衝突を通じてお互いを高め合う関係」とも言えました。
この視点に立つと、娘の厳しい表情や態度も、私を見下しているだけではなく、
「もっと成長しなさい」という鏡の役割を果たしているのだと理解できるのです。
そう考えると、娘との関係もまた大切な意味を持っていると感じられるようになりました。
だからこそ、いま目の前で起きている葛藤や問題も、何かを学ばせてくれる意味を持っている。
そう思えるだけで、少しずつ心の中の見方が変わり、
子どもとの関係を新しい角度から受け止められるようになりました。
すると、解決しないようんい感じていた関係性が、面白いようにほどけていくのでした。
この世界は自分が作っている…
自分の中で起きている物語の構造を理解することで
今起きている事の意味や理由がわかってきます。
そう思う事には理由があるのだな…と思った出来事でした。
心から応援しています。
I support you wholeheartedly.
#生きとし生けるものが幸せでありますように
#May all living things be happy!
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