嫌っている人の中に、自分がいる。

誰かを「嫌だな」と思うとき、
それは単にその人の態度や言葉が不快だから、という理由だけではないのかもしれません。


私たちは「自分の中にも同じものがあるからこそ」その人を嫌うことがあるのです。


今日はそんな「怒りたいのはこっちだよ!」「泣きたいのはこっちの方だよ」の気持ちについて書いていこうと思います。
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たとえば、誰かが感情をあらわにして怒っているとします。


本当は、自分の中にも「怒りたい気持ち」があるのに、それをずっと我慢してきた人にとっては、
目の前で堂々と怒っている人の存在は、耐えがたいほど腹立たしく見えるかもしれません。


また、誰かが泣いて訴えて来るとき。
本当は、私だって泣きたかったのに、泣けなかった。
泣いてはいけないと育てられてきた。


そんな背景を持つ人にとっては、何の遠慮もなく泣いている人が、まるで自分の痛みを無視しているかのように感じられてしまうのです。


「こっちの気も知らずに、堂々と感情をぶつけてくる」


私たちが誰かにそう苛立つとき、
実はその「感情をぶつけられる自由さ」や「感情を許されていること」への羨望が、
怒りという形で現れている可能性もあるのです。



つまり、嫌いだと思ったその人の中に、
本当は自分の中にもある感情、もしくは自分に“禁止してきた感情”が投影されている。
だからこそ、その人を「許せない」と感じるのです。


なぜ、感情を禁止してしまったのか

では、なぜ私たちは、自分の感情を“禁止”してしまうのでしょうか。
たとえば、親が感情的に未熟だった場合


親自身が自分の感情を扱いきれず、子どもにぶつけてしまっていた場合、
子どもは本来なら自然に表現できるはずの「甘える」「泣く」「怒る」といったシンプルな感情を、自由に出すことができなくなります。


親がまだ大人になりきれておらず、
“子どものような感情”をそのまま子どもにぶつけてしまうとき、子どもが同じように未熟なままの感情でぶつかっていっても、それは「勝てるはずのない相手」との勝負です。


経験も力も権力もすべて親が持っていて、その感情のぶつけ合いは、いつだって子どもがねじ伏せられる構図になります。
そうすると、子どもは無意識のうちに「私が我慢すれば済むんだ」と学習していきます。


一方で、親は我慢せずに感情を吐き出し続ける。


このようにして、家族の中に「感情のバランスの不均衡」が生まれていきます。


本当は、親が抑え、子が自由に表現できるはずだったものが、逆転してしまう。
そうして「感情を出してはいけない」「自分の気持ちは後回しにするべき」という思い込みを抱えたまま、大人になっていく人がいます。

そして現代では、
そんなふうに“子どもらしい子ども時代”を十分に送れなかった大人たちが、今もなお、自分の感情をどう扱っていいかわからずに苦しんでいます。


誰かの怒りや涙に苛立つとき、
それは「うらやましさ」と「過去の痛み」が入り混じった、自分自身の叫びかもしれないなぁ…という視点で

目の前のむかつくその人を見てみるのも良いかも知れません。
問題に行き詰まった時は問題を新たな視点から見ることが必要だと思います。
生きとし生けるものが幸せでありますように。

あなたの今日が喜びに満ちますように。

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