子どものころ、お母さんの前で「できないふり」をしてしまったこと、ありませんか?
本当はひとりでできるのに、「わかんない〜」「やって〜」と言ってみたり。
それが甘えだったのか、それとも、「そう言えば、お母さんが嬉しそうにしてくれた」という記憶だったのか。
今日は、そんな“できない自分”であることに慣れてしまった、ある女の子のお話をしてみたいと思います。
お母さんのお母さんの影響
できない子でいれば、愛された親から受け継いだ役割の正体
「ほんとにあなたは私がいないとダメな子ね」 そう言って、どこか嬉しそうにほほえむお母さん。
その横で、少し不安げに手を握りしめる娘。
この絵が示しているのは、「親の自己価値を支えるために、子どもが“無力”でいようとする構造」です。
母親にとっては、「あなたは私がいないとダメ」という言葉がまるで“愛情”のように聞こえていたのかもしれません。
けれどその裏には、「私がいないと生きられない誰かがいる」という、
自分の存在価値を無意識に確認したい気持ちがあったのでしょう。
「私がダメな子だったら、お母さん喜ぶんだ。」
それは、子どもが気づかないうちに学んでしまった“生き方”です。
できない私、わからない私、頼ってくる私…
そんな私でいることで、お母さんの笑顔が返ってくる。
本来なら「できるようになっていくこと」が成長なのに、
この子は「できないことで愛される」ことを選んでしまった。
それはまるで、母の“満悦の笑み”を守るための戦略のようにさえ見えます。
そして今、大人になった彼女は、自分の子どもにこう言います。
「お母さん、何もわからないから…あなたがやって〜」
すると子どもは、不思議そうにこう答えました。
「お母さんなのに?」

自分が出来ない事で喜ぶ人がいる。
そうインプットしてしまった子は、それが自分が愛されるための成功法則としてしまったとしましょう。
「できないふりをして愛される」生き方は、気がつかないうちに次の世代へと渡されてしまうのです。
本当は親であるはずの自分が、「わからない」「無理」と言い、
代わりに子どもに何かを委ねてしまう。
すると子どもは、“親の役を引き受けた子ども”になってしまいます。
心理学の視点から
本来、幼いころに経験するはずの「親と自分は別の存在なんだ」という感覚が育たないまま、
「お母さんの笑顔を守るために、私が“できない存在”でいなきゃ」となってしまう。
すると成長しても、「自分の力を出すこと」=「大切な誰かを壊してしまうこと」
というブレーキが心のどこかに残りつづけるのです。
この構造から抜けるために
まず必要なのは、「私が“できないふり”をしていたのは、生きるためだったんだ」という理解です。
それは甘えではなく、防衛だったのです。
- 私は本当に「わからない人」なんだろうか?
- 本当は、やれるのに“やらない”ことを選んでいないか?
- 子どもの前で、私は「親のふり」ではなく、「本当に親として立っているか?」
その問いの先に、“役割を降りて、本当の自分として立つ”という、もうひとつの生き方が待っているかもしれません。
明日は
出来ないことで愛される事を成功法則としてしまったひとが育てた子供の立場でのお話をしようと思います。
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