本当に合う場所を見つけるということ

ある森の中に、一匹のウサギがいました。
そのウサギは、毎日決まった道を通って食べ物を探し、同じ場所で寝ていました。
生まれたときから親にそう教わっていたし、周りのウサギもみんな同じ道を使っていたので、「ここが自分の世界なんだ」と思っていました。
小さい頃、親ウサギはこう言いました。
「この道の外には危険がいっぱいだからね。遠くに行ったらダメだよ。」

ウサギはその言葉を信じて、決められた道だけを歩きました。
親ウサギも、それが子どものためになると思っていたのです。
でも、最近ウサギはちょっと不満を感じていました。
食べ物が少なくなってきたし、毎日同じ景色でつまらない。
それに、ウサギ仲間といてもなんとなく馴染めなくて、心のどこかで「本当にここでいいのかな?」と思うことが増えていました。
「違う道」に踏み出してみたら ある日、ウサギは思い切って、いつもの道を外れてみました。
ドキドキしながら森の奥へ進んでいくと、小さな川が流れる場所に出ました。
すると、そこにはふわふわした文鳥たちが、楽しそうにおしゃべりしていました。

「おや、ウサギさん!こんなところまで来るなんて珍しいね!」
文鳥たちはとても親しみやすく、ウサギの話に興味を持って聞いてくれました。
ウサギは驚きました。
ウサギ仲間と話しているときよりも、なんだか自然に会話ができるし、すごく楽しい。
小さな文鳥達はイタズラにうさぎの背中や頭に乗ってきたりもしました。
「おいおい」と、初めての遊びに困惑しながらも楽しみました。
さらに川の向こうへ行くと、犬たちが元気に駆け回っていました。
仔犬が何やらおもちゃを持って「遊ぼう」と寄ってきます。

おもちゃを使って遊んだ事がなかったので、最初はちょっと怖かったけれど、みんな優しくて、一緒に走り回るとなんだかすごく気持ちがいい事を知りました。
昔、うさぎ仲間から「あの川の向こうには犬がいて、吠えられたり追いかけられたりして怖かった」話を 聞いていたので、すごく警戒していた心が解けるくらい楽しみました。
「もしかして、自分はウサギ仲間よりも、文鳥や犬たちといる方が楽しいのかも?」
そのことに気づいたとき、ウサギはふっと肩の力が抜けるのを感じました。

「親が心配するから」の呪縛
でも、ふと考えます。「親は、遠くへ行くなって言ってたよな……。」
小さい頃は、親の言葉が絶対でした。
遠くへ行ったら危ないし、親が心配する。
それがわかっていたから、ずっと決められた道を歩いていたのです。
でも、今の自分は、もう子ウサギじゃない。
自分で危険を察知する力もついたし、どこなら安心できるかもわかるようになってきた。
「親は、自分が成長してもずっと守るつもりなのかな?」

ある日、意を決して親ウサギに聞いてみました。
すると、親ウサギは少し寂しそうにしながらも、こう言いました。
「お前が小さい頃は、本当に守るしかなかった。でも、お前が自分で考えて、自分の足で歩けるようになったのなら…親としては、それが何より嬉しいことなんだよ。」
その言葉を聞いて、ウサギは驚きました。
「親が喜ぶのは、ずっと親のそばにいることじゃなくて、ちゃんと独立していくことなんだ。」
今まで「親を安心させるため」に決められた道を歩いていたけれど、本当に親が望んでいたのは、自分が自分の道を見つけることだったのです。

本当に大事なのは、自分の道を見つけること
私たちも、「親が心配するから」という理由で、自分の行動を制限してしまうことがあります。・遠くへ行ったら心配させるから、今の場所にいる
・やりたいことがあるけれど、親に反対されそうだから諦める
・新しい環境に飛び込むのは、不安をかけるからやめておく
でも、親の本当の願いは「子どもが幸せに、自分の力で生きられること」
そうなんです、自分が本当に行きたい道を見つけて、それを歩んでいくことこそが、親にとって一番の安心になるのかもしれません。
ウサギは、これからも新しい道を歩きながら、時々親ウサギのもとへ帰るでしょう。
でも、それは「守られるため」ではなく、「自分の道をしっかり歩いた上で、親と再会するため」。
そして、それこそが「本当の成長」なのだと思うのです。

心から応援しています。
I support you wholeheartedly.
#生きとし生けるものが幸せでありますように
#May all living things be happy!