最近、こんな経験はありませんか?「あれ、私が間違ってるのかな?」
「何を選んでもダメな気がする…」
自分の感覚に自信が持てなくなったり、どんな選択肢を取っても責められるような気がしたりすると、心の中にモヤモヤが溜まっていきますよね。実は、こうした感覚の裏には心理学でいうところのガスライティングやダブルバインドが隠れていることがあります。
私自身、幼少期にこのような状況を経験し、それが今の私の行動や人間関係にどのような影響を与えているのか気づくのに時間がかかりました。
ガスライティングとは?
記憶や感覚を否定される痛みガスライティングとは、誰かがあなたの感覚や記憶を否定したり歪めたりする行為のことです。この言葉は、1938年の舞台劇『Gas Light(ガス燈)』に由来します。
この物語では、夫が妻を心理的に操作して、彼女を混乱させ、自分の感覚を信じられなくさせる様子が描かれています。

ガスライティングの主な特徴
ガスライティングは、さりげない形で行われることが多く、気づきにくい場合があります。
1. 記憶や現実の否定
「そんなこと言った覚えはないよ」と事実を否定されたり、意図的に嘘をつかれることで、自分の記憶に疑問を持たされます。
2. 感情の否定
「お前は考えすぎだよ」「そんなことで怒るなんておかしい」と言われ、自分の感情が価値のないものだと思わされます。
3. 人格攻撃
「お前はいつもそうだ」「どうしてそんなにダメなんだ」と繰り返し言われることで、自己肯定感を失い、自分に価値がないと感じるようになり 被害者が陥りやすいのです。
4. 他人の言葉を利用した操作
「他の人もそう言ってたよ」「みんなあなたがおかしいと思ってる」と言われることで、被害者は「自分だけが問題なのかもしれない」と感じ、孤立感や不安感を抱きます。
この手法はコントロールをしたい者にとっては特に効果的です。
他人の言葉が使われることで被害者は状況を客観的に見づらくなり、自分の感覚に対する信頼をさらに失います。
ガスライティングは虐待の一形態です。
心理的虐待として、相手の現実認識や感覚を意図的に歪めることで、被害者の自己信頼を奪い、精神的に追い詰める行為です。
それが、意識的であろうと、無意識であろうと、1人の人間の心を壊してしまうことには変わりないのです。
これは身体的な暴力とは異なり、目に見えない部分で深い傷を与えるため、見過ごされがちですが、実際にはとっても酷いことをしていると思います。
心のパターンと言うのは、代々引き継がれがちです。
親のコミュニケーションを見て、子供がコミュニケーションを習得するのと同じように、自分では、そんなひどいことをしていると、気づいていないこともあると思います。
だけど、心が壊れていくと言うのは本当に辛いことなので、気づいた人が気づいたところで、止める心の連鎖なのかもしれません。
ガスライティングは、被害者が自分の記憶や感情に疑念を抱かせられ、自分自身を信じられなくなることから、自己肯定感や自己認識を崩壊させます。
「あなたは考えすぎだ」「そんなことはなかった」と言って、被害者が感じたことや経験したことを否定し、被害者が自分の感覚に自信を持てなくなるように仕向けます。
このような心理的な攻撃は、長期的に見ると、深刻な精神的ダメージを与えることが多いのです。
ガスライティングの心理パターン
ガスライティングを受けると、次第に次のような心理状態に陥ることがあります。1. 自己否定
「自分の考えは間違っているかもしれない」「自分が悪いのかもしれない」と感じ、相手の言うことを受け入れがちになります。
2. 相手の反応への過剰な配慮
自分の意見や感情を伝えるよりも、「相手がどう感じるか」にばかり集中してしまい、自分を後回しにするようになります。
3. 罪悪感
何か問題が起きたとき、「自分が悪いのではないか」と過剰に自分を責めるようになります。
4. 決断力の喪失
自分の判断が正しいと信じられなくなり、「自分では正しい選択ができない」と感じることで、決断を避けるようになります。
5. 他人への依存
誰かの意見や行動に頼らないと不安を感じるようになり、相手に依存してしまいます。
このように、誰かを心理的にコントロールしたいものにとってはとっても有効なのです。
ガスライティングが引き起こす行動パターン
これらの心理パターンは、次第に自分の行動にも影響を与えます。
たとえば、コロコロと意見を変える というのもパターンです。
自分の意見に自信が持てず、他人に合わせて意見を変えるようになります。
また、曖昧な態度を取る 明確な答えを出すことを避け「どちらでも良い」と曖昧に振る舞うことが増えます。
自己主張を控える と言うのも行動パターンの1つです。
自分の希望を伝えることをやめ、「相手に合わせる方が楽だ」と感じるようになります。

ダブルバインドとは?
どちらを選んでも正解がない矛盾 一方、ダブルバインドは、矛盾するメッセージを同時に受け取ることで、何を選んでも間違いだと思わされる状況を指します。例えば、こんな状況です。
親子関係で
親:「もっと自分で決めなさい」 → あなたが決めると「どうしてそんな勝手に決めるの⁉︎」と否定される。
結局、どうしていいかわからず、何も選べなくなります。
恋愛関係で
パートナーが「本音を言ってほしい」と言う → あなたが本音を言うと「そんなこと言うなんて信じられない」と怒られる。
本音を言わない方がいいのか、本音を言うべきなのか、わからなくなってしまいます。
こうした矛盾に直面すると、「何をやっても正解がない」と感じ、次第に動けなくなってしまいます。
この状態をダブルバインドと呼びます。
私が幼少期に感じた違和感
思い起こしてみると、私の幼少期には、ガスライティングとダブルバインドが混在していました。記憶を否定される痛み:ガスライティング
たとえば、「え?さっき言ったよね?」と親に確認しても、「しらん」と返されることが何度もありました。
まだ返事があるぶんましで、言ったことを完全スルーでした。
なので、幼い私は親に意見を言う事を辞めました。
それは否定と同じだったからです。存在の否定と同じだと感じていたように思います。
当時の私は、 自分の記憶が否定されるたびに、「私の記憶って間違っているのかもしれない」と思うようになりました。
矛盾するメッセージに困惑:ダブルバインド
法人主義であった親は「好きにしていいよ」と言いながら、私が自由に動こうとすると悲しそうな顔をして私を止めました。
そのたびに、「好きにしていい」と言われたはずなのに「本当は好きにしてはいけないんだ」と感じるようになりました。
結果として、「どうせ何をしても正解がない」という無力感が根付いていったのです。
大人になって起こりがちな行動パターン
こうした経験をしていると、無意識のうちに特定の行動パターンを繰り返してしまいます。もしかすると、あなたもこんなことをしていませんか?
自分の意見をすぐに変える
誰かに反対されると、「そうだね、そっちが正しいかも」と自分の考えを引っ込めてしまう。
相手に合わせる方が楽だと思う
「相手を怒らせたくない」と思って、自分の希望を言わずに済ませてしまう。
自分の選択に後悔する
何かを選んだ後で、「本当にこれでよかったのかな」と悩み続ける。
自分の感覚を疑う
誰かに「それは違うよ」と言われると、「私が間違っているのかも」と感じてしまう。
もし、これらの行動が当てはまるなら、まずは「これが私のパターンなんだ」と気づくことが、回復の第一歩です。
どうすれば抜け出せるのか?
1. 自分の感覚を信じる練習をする
感覚をメモに残す ことでパターンから抜け出せる可能性があります。
日常の中で「これが変だと思った」と感じたことをメモに書き残してみましょう。
あとで見返すと、あなたの感覚が正しかったことに気づけるかもしれません。
否定されても自分に言い聞かせる と言うことも大切になってきます。
誰かに「それは違う」と言われたら、自分の中で「でも私はこう感じた」と繰り返してみましょう。
実際に口に出して言わなくてもいいんです。心の中で「でも私はこう感じたんだ。」と意識することが大切になってきます。
2. 矛盾に気づく
相手が矛盾した言葉を投げかけていることに気づいたら、「今、私は矛盾の中にいるんだ」と認識するだけで、自分を守る手助けになります。
3. 自己主張の練習をする
小さな場面で、「私はこれが好き」「これをやりたい」と伝える練習をしてみてください。
たとえ相手が否定しても、自分を責めないことが大切です。
今がその第一歩 もしこの記事を読んで、「これって私のことだ」と思ったなら、それは偶然ではありません。
どうしても自分で決められないとか、自分の感情がよくわからないので、人にゆだねてしまうと言うようなパターンを持っているとすれば、まさにあなたのために書きました。
あなたがこれまで感じてきた違和感や不安は、本当にそこにあったもので、決してあなたの勘違いや弱さではありません。
今日から、小さな一歩を始めてみませんか?
私が1つずつ1つずつ、自分の感情を拾いながら、これはパターンだなと自分に言い聞かせて乗り越えてきたのと同じように。
そうは言っても、幼い頃の自分に対する感覚は、すぐには取れるものではありません。
だけど、気づくことで、問題の半分はクリアしているとも言われます。
気づいて、それでも「あぁまたやっちゃった。」と思いながらも、 自分の感覚を大切にするために、自分を責める癖を少しだけ手放してみましょう。
あなたの選択と感覚は間違っていません。
少しずつ、自分を取り戻す旅を一緒に始めていきましょう。
補足として…
ちなみに、ガスライティングを行う人の特徴と心理的背景 ガスライティングを行う人はどのような特徴や心理を持っているのでしょうか?補足として、その一部をお伝えします。
1. ガスライティングを行う人の特徴
自己中心的な性格:
他人よりも自分の利益や地位を優先し、他者を支配しようとする傾向があります。
支配欲やコントロール欲求:
相手を心理的に操作することで、自分の優位性を保とうとします。
不安定な自己評価:
自信のなさや隠れた劣等感を補うために、他人を貶める行動を取ることがあります。
魅力的に見える場合もある:
外見上は親切で、社交的に見えることもあり、周囲からは気づかれにくいことがあります。
2. ガスライティングを行う人の心理的背景
自己保身:
自分の過ちや失敗を隠し、相手に責任を押し付けようとします。
支配関係の構築:
相手の自信を奪い、支配関係を築くことで安心感を得ることを目的とします。
パワーバランスの維持:
相手を心理的に弱体化させることで、自分を強い立場に置き続けようとします。
孤立化を狙う:
相手を周囲から孤立させ、自分に依存させるための手段として心理操作を行います。
感情の未熟さ:
自己の不安や怒りを適切に処理できず、他者に投影してしまうことがあります。
ガスライティングを行う人の行動には、このような背景が隠れていることが多いのです。
しかし、たとえ相手にどのような事情や心理があったとしても、あなたが受けている苦しみを与えたことを正当化する理由にはなりません。
自分の感覚を信じ、信頼できる人に相談することも必要になって来ると思います。
この文章を読んだことで、いつも心のどこかにあったモヤモヤが晴れて、少しでも心が軽くなれば幸いです。
心から応援しています。
I support you wholeheartedly.
#生きとし生けるものが幸せでありますように
#May all living things be happy!