先日、友人とカフェでお茶をしている時のことです。
彼女は私と同じく心理学を学んだ仲間であり、今はその学びを活かして子供たちに関わる仕事をしています。
そんな彼女がぽつりとこぼした言葉が心に残りました。
「私で良いのかな?もっと学ばなきゃと思う瞬間がいっぱいあってさぁ〜。」
その瞬間、私自身の心にも同じような疑念が浮かびました。
クライアントさんや同僚から能力を評価されるたびに、それを自分の本当の実力ではなく、誤魔化しや表現の巧みさによるものと感じることがよくあります。
成功や成果を「誤魔化し」や「表現の巧みさ」の結果だと捉え、自分を「中身のない偽物」だと思うことさえあるのです。
この感情には名前があります。
それは「インポスター症候群」です。
「インポスター」とは「詐欺師」を意味しているんですけど、自分の成功や能力を他人を騙すことによって得たと感じることから、そう呼ばれます。
1978年に心理学者のポーリーヌ・クランスとスザンヌ・アイメスがこの概念を提唱し、特に成功した女性たちに多く見られると指摘しましたが、実際には性別や職業を問わず、多くの人々が経験するものです。

人と違う表現力をも《誤魔化し》だと感じていた私…
自分自身の経験から
私自身も、同僚やクライアントさんからの評価を受け入れることが難しいと感じることがあります。
カウンセリングセッションが良い感じに終わった時も、クライアントさんから喜びの声をいただいた時でさえ、その成功を自分のスキルや努力の結果として受け止めるのではなく、
「たまたまクライアントさんが良かったから」「運が良かったから」と考えてしまうのです。
これもまた、インポスター症候群の典型的な例です。
さらに、私の場合、幼少期に父親にあまり相手にされず、母親からは「あなたは何もできない」という言葉を繰り返し言われて育ちました。
そのため、自分の成し得たものはすべて、まるで詐欺師のように感じていました。
これが私の心に深く根付いた「インポスター症候群」の原因でした。
変化の始まり
インポスター症候群という言葉を知ること自体が、私にとって大きな一歩でした。
それまで漠然と感じていた不安や自己否定の感情に名前がつくことで、自分が何に悩んでいるのかがはっきりと見えてきたのです。
また、カウンセラーとなる前に、私自身もカウンセリングを受ける側だったことも大きな変化のきっかけとなりました。
カウンセリングのセッションを通じて、自分の感情や過去の経験をじっくりと振り返り、整理することができました。
さらに、カウンセリングのスクールで出会った友人や仲間、そしてメンターたちの存在も非常に大きかったです。
彼らとの対話や支えを通じて、自分が一人ではないこと、そして他人から見た自分の価値を少しずつ理解するようになりました。
これらの支えがなければ、私はインポスター症候群から抜け出すことはできなかったでしょう。
そして、自分の心の中で大きな変化を起こしたのは、親に対する気持ちを見つめ直したことでした。
私は長い間、父親が私を認めてくれなかったことや、母親の厳しい言葉に囚われていました。
しかし、心理学の学びの中で「投影」という概念を知り、気づいたのです。
自分が親を認められないからこそ、自分自身も認めることができないのだと。
それからは、親がしてくれたことや、その才能を探すようにしました。
父親の忍耐強さや母親の厳しさの裏にある愛情を見つけることができたとき、私の心に少しずつ変化が訪れました。
親を認めることで、自分自身も少しずつ認められるようになっていったのです。
インポスター症候群の克服
インポスター症候群を克服するためのステップは、常に個人的なもので、一人一人異なるものです。
私の場合、まずは自分がその状態であることを認識することから始まりました。
自分の成功や成果を書き出し、それが偶然や他人の助けではなく、自分の努力やスキルの結果であることを認識することも重要なステップでした。
また、友人や仲間からのフィードバックを素直に受け入れることも大切でした。
彼らの言葉を通じて、自分の見方を変え、自己評価を見直すことができました。
現実的な目標を設定し、小さな成功を積み重ねることで、自信をつけていきました。
自分を正当に受け入れた後の変化
インポスター症候群を克服し、自分を正当に受け入れると、自己肯定感が向上します。
自分の能力や成果を正当に評価できるようになることで、不安が軽減され、自分が「偽物」であるという感覚が薄れていきます。
新しい挑戦に対しても自信を持って取り組むことができ、成功体験が積み重ねられるでしょう。
自己評価が現実的でポジティブなものとなり、自己成長に対するモチベーションが高まります。
インポスター症候群に悩むすべての人々へ。
この感情は、あなたの真の能力や価値を曇らせるものではありません。
自己評価を見つめ直し、自分自身の成功を正当に受け入れることで、その感情を乗り越えることができます。
そして、その過程で得られる自己認識と成長は、あなたの人生に新たな自信と喜びをもたらしてくれるでしょう。
まずは知る事。
そして、試す事。
最後に受け入れる事。
このスリーステップをいつも心に進んでいきましょう。
心から応援しています。
I support you wholeheartedly.
#生きとし生けるものが幸せでありますように
#May all living things be happy!