幼少期の親子関係から学ぶ心理的成長
前回は、幼い頃にお父さんやお母さんの気持ちを理解しようとしすぎて、自分の気持ちを犠牲にして親の気持ちに寄り添いすぎてしまうことがある、というお話をしました。そして、このような思考の癖が身についてしまうと、他人の気持ちを優先しすぎて、自分の意志を持てなくなることがあるという点にも触れました。
人の気持ちを優先しすぎることの弊害
もともとは好きでやっていたことが、思考の癖になってしまうと、次第に「誰かのせいでこうなった」と思ってしまうことがあります。自分の意志が確立していれば、
「私はこう思う」
と言えたり思えたりして、反対の意見が出ても「私はこう思うけど、あなたはそう思うのね?」と、相手の意思も尊重できるようになるはずです。
自分の意志と他人の意志のバランス
しかし、人の気持ちに寄り添いすぎる優しさが、人に振り回されるような気持ちになってしまい、自分の意志が人の意思に引っ張られてしまうことがあります。これにより、相手の意見を聞けなくなる、攻撃的になる、逆に心を閉ざしてしまうなどして、コミュニケーションが途絶えてしまうことが多いようです。
健全なコミュニケーションの第一歩
こんなときは、自分の意見を持っていても良いのです。そして、それを言っても良いのです。同じように、他の人も自分の意見を持っていることを再確認すると良いでしょう。
自分の意志を大切にしながら、相手の意志も尊重することが、健全なコミュニケーションの第一歩です。
こうして行くうちに、人間関係がより良いものになっていくのだと思います。

心理学的には…
心理学的には、このような状況は「融合」という概念で説明されます。融合とは、他者の感情や意見と自分の感情や意見が混ざり合い、境界が曖昧になる状態です。
※心理学でよくつかわれる癒着との違いをここに書いておきますね。
融合と癒着の違い
- 情緒的な影響の度合い:
- 融合は、感情や思考が過度に共有され、個人の境界が曖昧になる状態ですが、必ずしも干渉やコントロールが強いわけではありません。
- 癒着は、過度な干渉やコントロールが特徴であり、個人の自立が阻害されることが多いです。
- 独立性の度合い:
- 融合では、感情的な連動が強く、独立したアイデンティティを持つことが難しいですが、個々の行動に対する干渉は必ずしも強くないことがあります。
- 癒着では、情緒的および行動的な干渉が強く、個人の成長や自立が大きく阻害されます。特に親子関係では、子供が親の感情や期待に応えようとするあまり、自分の本来の感情や意志を抑え込むことがあります。
話を戻して…
融合が長く続くと、自己肯定感の低下や他者依存の強化につながることがあります。
このような場合、自分自身の感情や意志を再確認し、それを大切にすることが重要です。
また、他者との健全な境界を築くことも大切です。
自己主張をしつつ、他者の意見も尊重することで、相互理解と健全な人間関係が築けます。
このプロセスは一朝一夕にはいかないかもしれないんですけど、少しずつでも意識的に取り組むことで、自分自身の意志を大切にし、他者とのバランスの取れた関係を築くことができるようになると思います。
過去の経験から学び、現在の自分を大切にすることが、未来のより良い人間関係の基盤となりますので、いろんな経験を学びに変えて、親との適切な距離をとっていきましょうね。
だって、大好きなんですから。
大好きすぎて大嫌いになってしまう。人って本当に…愛したいんですよね。
心から応援しています。
I support you wholeheartedly.
#生きとし生けるものが幸せでありますように
#May all living things be happy!