《どうせ私なんて嫌いでしょ?》コミュニケーション
私の結婚相手は、初めてお付き合いした人でした。
彼も同じような感じで、初めての恋愛に恋するような、純粋な恋愛期間でした。
振り返ると、「恋愛ってこういうものだよね」とか「可愛い彼女ってこういうものだよね」といった、型にはまった恋愛だったように思います。
結婚生活も、絵に描いたような基本パターンで、当時の私たちを見かけたら「うらやましいわ~」と思えるような毎日でした。
日曜日は子ども二人を連れて公園へ行ったり、たまにドライブを楽しんだり。
山林公園でアスレチックを楽しんだり、セルフタイマーで家族写真を撮ったり、常に笑顔の四人家族でした。
お盆や正月にはお互いの実家に優しく迎え入れてもらい、本当に素晴らしい日々でした。
こんなに素敵な家族を持てるなんて、自分でも思ってもいませんでした。
でも、その幸せを常にどこかで疑っていた自分もいました。
私はこのような素敵な暮らしを手に入れてもいいのだろうか?
間違いじゃないのだろうか?
ある日突然「この生活はウソでした~」とドッキリテレビのような転落があるのではないかとさえ思っていました。
私はその幸せを楽しむことができていなかったように思います。
自分の過去と自己価値
私はその年まで男性とお付き合いしたこともなく、特に恋愛に興味がなかったので、何かに没頭することもなく、この先どうしようとか、特に希望があるわけでもありませんでした。
ただ、絵を描くのが好きという理由だけでデザイン企画会社に入ってみたものの、思ったように絵を描けるわけでもなかったので、仕事に対する熱意も消え失せていきました。
そんな私でも、好きになってくれて、結婚しようと言ってくれたのが元の旦那さんです。
私は何の特徴もなく、世間知らずな才能のない田舎者で、その他にもネガティブな自己イメージをたくさん持っていました。
全く自信がない状態でした。だから、どんなに愛を伝えられても「本当に?」「本当に私でいいの?」と疑い続けていました。
わがまま三昧、すぐ泣く、すぐ怒る、すねる。
揚げ足を取ったり、あえて悪い解釈をしたりして、彼を引っ張り回してフラフラにしていました。
きっと私はフラれる、捨てられる、彼は私から去っていくと感じていました。
フラれるなら自分の納得のいくタイミングでフラれたい。
こんなに悪い態度だからフラれたのなら、どこかで納得できるのです。もちろん無意識のうちにですが。
それは、過去に感じた大きな喪失感や、母親のようにちゃんとできない自分、特技がなくパッとしない自分という自己イメージ、自己価値の低さから来るものでした。
そして、そうなることで「やっぱりな・・・」というある意味の安心感を得ようとしていたのです。
愛を試し続けた結果
私たちは、5年の交際期間を経て結婚しました。
結婚しても彼は変わらず、ずっと大切に愛してくれていました。
それなのに、彼が愛を示してくれればくれるほど、私の中にある「こんな私でいいの?」「本当に私でいいの?」という不安は大きくなっていきました。
「私と結婚して、後悔しているよね?」
「あの人のほうが可愛いよね?」
そのたびに、彼は「そんなことないよ」「好きだよ」と言い続けてくれました。
しかし、このネガティブなコミュニケーションは、実は《否定的肯定法》と呼ばれる心理学の概念に当てはまります。
本当は「私のこと、好き?」と聞きたいのに、「私のこと、好きじゃないよね?」と聞いてしまいます。
「そんなことないよ、好きだよ」と言ってもらえると安心するのです。それほど、自信がなかったのです。
こんなネガティブなコミュニケーションを延々と続けていれば、やられている方は疲れ切ってしまいますよね。
彼も、いつまでたっても自分の愛を信じない私に、疲れを感じ始めていたのだと思います。彼の心は、次第に私から離れていきました。
不思議な感覚ですが、「ほらね、やっぱり」と、ネガティブが現実になったことで安心感すら感じてしまうのです。
言葉は不思議なもので、自分を否定する言葉を繰り返すことで、相手にもその感情が伝わり、蓄積されていくのかもしれません。
なぜ否定的肯定法を使ってしまうのか?
この否定的肯定法を使ってしまう背景には、素直に本心を言えない心の傷があるのだと思います。
自分に対する肯定感が薄くなるような過去の出来事が積み重なっている場合もあるでしょう。それを解き明かし、癒し、今すぐに自信をつけるのは難しいかもしれません。
まずは形から変えていくことがやりやすいかもしれません。
「私のこと嫌いでしょ?」と言いそうになったら、「私のこと好き?」に変えてみましょう。
もっと突き詰めていけば、「私はあなたのことが好き。
だから、あなたも私のことを好きでいてほしいの」と言えるようになると、お互いにもう少し理解し合えるのではないでしょうか。
素直なコミュニケーションの大切さ
私の苦い失敗経験から学んだことの一つは、素直なコミュニケーションの大切さです。
お互いの聞きたいこと、思っていることをちゃんと言えるようになれば、もっと素敵で楽なパートナーシップを築くことができるでしょう。
皆さんも、自分の気持ちを素直に伝えることを大切にして、相手との信頼関係を深めていってください。そうすれば、より良い関係を築くことができるはずです。
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