一般的に大人になっても怒りが生じる理由
大人になっても、「親にこんなこと言われた、あんなこと言われた!」と怒ってしまうことがあります。これは、親との距離が近すぎるから起こることも考えられます。
例えば、
「○○してやったのに、喜ばない!」
「○○してくれない!」
でも、どうでしょう、昨日今日会った人や、通りすがりの人たちには、こんなことは思いませんよね?
ここには期待が存在するのです。
「○○したらきっと喜んでくれるはず」「○○してほしい時は、ちゃんと察してくれるはず」と。
察するコミュニケーションの罠
特に「察してほしい」と思っているときは、幼い頃から「察する」というコミュニケーションを使ってきた可能性が大きいです。先読みしたり、されたり。
そういうことを続けてきた結果、相手との距離が知らず知らずのうちに近づきすぎてしまうことがあります。
そして次第に、相手の感情か、自分の感情か、どちらかわからなくなってしまうのです。
赤ちゃんとお母さんの関係
例えば、お母さんは赤ちゃんを自分の分身のように思っていることが多いです。だって、この間まで自分の体の中にいて、繋がっていたのです。
その赤ちゃんに予防注射する場面で、お母さんも「あ、痛い!」と思ってしまうこともあるでしょう。
赤ちゃんの気持ちになってしまって、同じように痛みを感じることで、「私たちは同じよね?」と心を通い合わせようとするかのような心理状態になることもあります。
幼少期の親子関係
これは幼少期、大好きなお父さんやお母さんの気持ちになって、気持ちを理解しようとする子どもと同じです。お父さんやお母さんが楽しそうなら良いのですが、辛そうだったり、寂しそうだと、
「どうしたの?」「なぜそんな悲しそうなの?」と知りたくなります。
そして、同じ気持ちになって理解しようとします。
大好きだから、自分の気持ちを置いておいて、親の気持ちで生きようとする…そんなことをしているのです。
テレパシーのようなコミュニケーション
これが癖になってしまうと、「コミュニケーションはテレパシーで」のように、相手の気持ちを先読みしたり、とても疲れるコミュニケーションしかできなくなります。もともとはお父さんやお母さんが大好きで始めたことなのですが、あまりにも疲労してしまって、
「あなたのせいでこうなった」
「あなたといると疲れる」
「あなたが嫌い」
自分の自由と感情のコントロール
気持ちがべったりくっついてしまっているから、自分の自由がなくなり、ものすごく窮屈で疲れるのです。そして、ちょっとしたことで、めちゃくちゃ腹が立ちます。
相手の感情に引きずられずに、自分の感情を大切にすることが、長い目で見て、お互いのために必要なことだと気づかされます。

結びに
母親との関係や過去の記憶が私たちに与える影響は計り知れません。しかし、その影響を正しく理解し、適切に対処することで、私たちはより強く、より健康的な心を持つことができます。
自分自身を許し、過去を受け入れることで、未来への一歩を踏み出しましょう。
自分の感情を大切にし、相手との距離を適切に保つことで、健全で満たされた人間関係を築くことができます。