こんにちは、三好成子です。
失恋や大切なペットを失うことは、私たちの心に深い傷を残し、その傷がまるで大きな空いた穴のように感じられることがあります。
このブログでは、その心の穴をどうやって埋めていくか、一緒に考えていきましょう。
心の穴ってどういうこと?
心理学的には、心に空いた穴とは「喪失感」と「孤独感」の象徴です。
失恋やペットロスという、大切なものを失う経験すると、大切な存在を失った悲しみや、その存在が《日常生活に与えていた安らぎ》を失ったことによる不安に直面する事になります。
このような感情は自然な反応でもあるんですね。
そして、誰もが一度は経験するのではないでしょうか?
そういう時は、まずは感情を受け入れることが大切なんです。
まず第一に、自分の感情を否定せず、しっかりと受け入れることです。
悲しみや怒り、無力感といった感情は、私たちが大切な存在を失ったことを示す大切なサインです。
この感情を無視したり押し込めたりすると、後々心の健康に悪影響を及ぼすことがあります。
キューブラー=ロスの悲嘆の五段階モデル
心理学者エリザベス・キューブラー=ロスは、悲嘆の過程を以下の五段階に分けています。
ここで、この本の抜粋ではありますが、紹介しておきたいと思います。
1. 否認:現実を受け入れるのが難しく、「まさかそんなはずがない」と感じる段階です。
2. 怒り:失ったことに対する怒りや不公平感が湧いてくる段階です。
3. 取引:なんとか失ったものを取り戻そうと、「もし~なら、きっと~する」といった取引を心の中で試みる段階です。
4. 抑うつ:深い悲しみや虚しさを感じ、無気力になる段階です。
5. 受容:失ったことを受け入れ、少しずつ前に進もうとする段階です。
これらの段階を経ることは自然であり、自分が今どの段階にいるのかを理解することで、自分の感情をより良く対処する手助けとなります。
愛を受け取ってもらえる対象がなくなる辛さ
失恋やペットロスの辛さの一つに、愛を受け取ってもらえる対象がなくなるということがあります。
人は誰しも愛したい、愛を注ぎたいという本能を持っています。
それが突然奪われると、まるで心の一部が欠けてしまったように感じるのは当然です。
この愛をどこに向けたらいいのか分からなくなることが、さらなる孤独感を引き起こすことがあります。
自分を責める気持ち
私も、今まで猫や犬、ウサギや鳥たちを看取ってきました。
その中には
「もしあのとき、もう少し気づいてあげられたら」
「もっと早く病院へ連れて行けたら」
と思うこともあって、自分を責めた経験があります。
大切な存在を失うと、『自分にできることがあったのではないか』と考えてしまいがちです。
でも、気づいて欲しいのです。
私たちはいつでも最善を尽くしているのです。
後悔の念は自然な感情ですが、その中に自分を責め続けることは、自分にとっても良いことではありません。
小さな一歩を踏み出す
心の穴を埋めるために、無理をせず少しずつ前に進もうじゃないですか。
例えば、散歩をすること、趣味に没頭することなど、自分を癒す活動を少しずつ取り入れてみましょう。
これらの小さな一歩は、心の回復に向けた大きな一歩となるのです。
周りのサポートを受け入れる
辛い時は、友人や家族、私たちカウンセラーなど周りのサポートを受け入れることも重要です。
誰かに話を聞いてもらうだけで、気持ちが軽くなることがあります。
自分の感情を他人と共有することで、新しい視点を得たり、心の整理をする助けになります。
新たな愛の形を見つける
失恋やペットロスを経験した後、新たな愛の形を見つけることも一つの方法です。
ボランティア活動や愛を注げるペットとの出会い、趣味を通じて新しい友人を作ることなど、《自分の愛を注げる新たな対象》を見つけることで、心の穴を少しずつ埋めていくことができます。
新たな目標を見つける
失恋やペットロスは、私たちに新たなスタートを切る機会をもたらすこともあります。
新しい趣味を見つけたり、新しい友人関係を築いたりすることで、心の穴を埋めていくことができます。
新たな目標を設定し、その達成に向けて努力することで、少しずつ前向きな気持ちを取り戻すことができるでしょう。
(今までに見送った子たちです)
心に空いた穴を完全に埋めることは難しいかもしれませんが、その穴を少しずつ小さくすることはできます。
失恋やペットロスを経験した今、皆さんは新たな自分に出会うチャンスを得ているという発想も、自分を変えていく考え方かもしれません。
その悲しみを乗り越える過程で、より強く、より優しい自分に成長することができると思います。
どうか自分を責めず、無理をせず、少しずつ前に進んでください。
私も皆さんと同じように、悲しみを乗り越える旅を続けています。一緒に頑張りましょう。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
少しでも心の安らぎを感じていただけたなら幸いです。
#生きとし生けるものが幸せでありますように
#May all living things be happy!