思春期になると、子どもたちって、いつもとちょっと違う感じで反応することがあります。
親の言うことをいつも聞いてた子でも、急に自分の意見を主張し始めて、親に反抗しだしたりして…。
そんなことが起きると、親は子供の気持ちがよくわからなくなって、
「悪い子になったかも…」って思ってしまったりするんですけど、
そんなときの子供は、自分でもどうしていいかわからない感情と向き合いながら
自分らしさを見つけようとしてるんです。

思春期の子どもたちって、親との間でバトルが始まることも多いですよね?
バトルが大きくなる時って、ほとんどの場合親が子どもをコントロールしようとして、子どもがそれに対抗して自分を守ろうとするときなんです。
お互いどうしていいかわからない…そんな感じで、親と子の間にちょっとした壁ができちゃう様です。
子育てのベテランや、近所の人たちとのコミュニケーションがあれば、この段階を理解して、子どもが成長していくのを見守れるんですけど、

初めての子育てだったり、親がそういう経験をしていないと、ちょっと不安になっちゃうこともあります。
そうすると親は、子どもの領域に入ろうとして、子どもはもっと大きな壁を作ってしまいがちです。
例えば、学校から帰ってきて、一人でゲームをして自分を取り戻そう(自分の時間を持とうとしているという意味ね)時に、親が「どうした?何かあった?」とズカズカと部屋にはいいてこられたら
「ほっといて!あっちへ行って!」と言ってしまうかもしれません。

それはただ単に、集団生活で気を使いすぎたから、家では自分の好きなようにしたいというだけの事だったはずなのに、
「うるさいな!あっちへ行け!」と言ってしまったばっかりに、ひとりになることを悪いことに置き換えてしまった…
子供というのは親が思う以上に親が好きです。
その好きな親にイライラしている自分にイライラするようなのですよね。
そうなると、悪い自分をなんとか弁解しようと『お前が(親が)いちいち ちょっかいかけてくるから悪いんだ!』と、親を敵にしてしまうのです。
そんなときの親が「あら、ごめんなさい。一人になりたいときもあるよね」と、すっと引き下がってくれれば、その時のちょっとした諍いで済むのですが
「親に対してなんていう口の利き方をするんだ!」と、子供を抑え付けようとすればするほど
親子の間に溝が生まれます。
そんな強い調子で親の威厳を振りかざさなかったとしても、
「親子の間に溝ができた!」と感じれば感じるほど、子供のパーソナルエリアに入り込もうとすることがあります。
すると、子供は自分の安全基地を守ろうとして壁を築き始めます(壁は比喩ですけど)

親は壁を乗り越えようとするけど、その壁をも登ってきそうな気配を感じた子供は、ますます高い壁を作ってしまいます。
この壁は、親専用に作っていたはずが
自分を囲ってしまったために、周りの人すべてに対しての壁になっているのです。
これが、過干渉の親をもつ子どもの人との距離になると言われているのです。
「人と関われなくて、遠い感じがする。」というときは
それは親との間に作った《誰も自分のそばには来させないための壁》の仕業かもしれませんね。
目の前の壁を見た親が「この壁を無くせばいいのだ!」と、叩き壊そうとしたり、説得しようとしたり
乗り越えようとしても、入ってきて欲しくないという思いをくみ取ってくれない人に対しての壁なので、入ってこようとする人には入らせるわけにはいかないのです。
子ども本人が「壁はいらないよね?」と、思えるようにならないと、
一つ壊してもまた、内側にもっと屈強な壁を作ってしまいます。
「壁はいらないよね?」は、「自分の気持を理解してくれるかも?」と思えるような言動を伴うという事なんですけど…
親にも親の『正義』みたいなものがあって、良かれと思ってやってしまっているということもあるので、これは第三者から自分の行動が子供を追い詰めているんだという事を聞かない限りは、難しいものなんです。
聞いても、にわかには受け取れないものですけどね…

でも親が子どもの壁を尊重して、乱暴に扱わないでいると、子どももちょっと「あれ?親が変わった?」と、変な感じになるかもしれないんですね。
その『変な感じ』こぞが、今までの硬直したバランスを壊して、壁がくずrテイクきっかけにもなるんだと思います。
思春期は苦労することも多いんですけど、実はそれが、子どもと親が成長していく上で大切な時期なんですね。

ここで、自己同一性理論という考え方が役に立つと思うので紹介しておきますね。
自己同一性理論は、自分自身がどんな人間であるかを理解し、確立するための心理学的な考え方です。
特に思春期の子供たちの多くは、自分自身について多くのことを考える時期にあります。
自分が何を信じ、何を望み、何を重要だと感じるのかを探求することが重要になります。
この先の関係性の構築に、何かしらの参考になれば…と思います。
自己同一性理論によれば、この探求のプロセスは次のような段階を経るとされます。
1. 己理解の開始
まず、自己同一性のプロセスは自己理解の開始から始まります。
これは、自分の好みや興味、価値観などを認識し始める時期です。
2. アイデンティティの探求
次に、自分自身がどんな人間であるかを探求します。(思春期は哲学をし始める時期ですね)
自分の興味や関心、価値観などについて深く考え、それが自分のアイデンティティの一部であるかどうかを見極めます。
3. アイデンティティの確立
最終的には、自己同一性のプロセスはアイデンティティの確立に至ります。
つまり、自分が何者であるかを理解し、受け入れることができるようになります。
自分がどんな人間であるかを理解することは、自信を持ち、目標を達成するための重要なステップです。
蝶で言えばさなぎから羽化しようとする時期が思春期で。
いっぱい考えて、いっぱい悩んで、ちょっと小難しい言葉を取り入れてみたりして
どうしたら素敵な羽を広げることができるかを模索している時期だといえますね。
蝶が羽化していこうとするときに、伸びようとしている羽が何かに触れてしまったら
触れられたところだけがいびつになるそうです。
心配はしてしまうけれど、見守って行こうじゃないですか?
親という感じは『木』の上に『立っ』て『見』ると書きます^^
応援しています。
#生きとし生けるものが幸せでありますように
#May all living things be happy!