もう何十年も昔の話をします。
私が少しの期間だけアルバイトとして働いていた職場で、1人の女性が事務員として新しく入ってこられました。
私が勤めていたその職場は、人の入れ替わりも少なく、時々小競り合いはありましたけど、みんながなんだかんだ助け合って、とっても居心地の良い職場でした。
女性と男性の比率は半々で、派閥のようなものもなく、全体が1つとなって業務をこなしているような職場でした。
その中に、今お話ししていた女性が新入社員として入ってこられました。
ご挨拶を終えて、午前中の仕事をこなした後、お昼休憩を取るために私のいる場所を通り抜けようとしたその時でした
当然、私たちははじめましてです。
はじめましてのその人が私の耳元に口を近づけてこんなふうに話してきたのです。
「ねぇ、この職場で誰に気をつけていればいいの?」
最初私は意味がわかりませんでした。
私と彼女の仕事内容は全く違うものでした。
ですので、何に気をつければ、仕事がスムーズに行くのかの詳しい情報は私には持ち合わせていませんでした。
「ごめんなさい。わからないわ」
そう言うと、彼女は「あっそ」と言ってお昼休憩に向かいました。
私は、彼女が去った後「今の質問は何だったんだろう?」と、頭の中でいろんなシュミレーションをしたんですけど、何を聞かれていたのかがわからなかったので、彼女と同じ部署の1人の人に「こんなことを聞かれたんだけど、どう答えたらよかったの?」と聞いてみました。
すると、その人の眉間にシワが寄って「あなたにも聞いたの?私にも同じことを耳打ちしてきたのよ。」と、言いました。
「この部署の誰に気をつけて仕事をすればいいのか」なんて、すごく嫌な物事の聞き方じゃない?」と、言うのです。
そこで私はあの人の言っていたことの意味がわかりました。
当時の私は心理学を学んでいなかったので、はっきりとはわからなかったけれど、これまでの人生の中で誰かにひどいことをされてきたのではないかと推測したんです。
この世界には敵がいる!
彼女はそのことを紛れもない事実だと自分に刻み込んでいるようでした。
その日以来、私は彼女に少し興味を持って、彼女の表情とか動きを見る様になりました。
最初に出会ったときの「誰に気をつけていればうまくいくの?」という質問を投げかけたときの彼女の表情とは別の
「私はすごくいい人で、敵意は持っていませんよ」といった感じの、ものすごく下から入ってくるコミュニケーションをしたかと思うと、突然書類を叩きつけて怒っている時もありました。
これは心理学に触れた今だから考えられるんですけど….
彼女の中には本当の事実…シンプルに今起きていること以外のいろんな思いや意識…が、さも当たり前の様に見えているんだろうなぁ?と思います。
それは多分人からの攻撃や笛みたいなものの方が大きいと思うんですけど…
そういった実は「だれもそんなことを言っていないんですよ」と周りは思うけれど、『きっとこう思っているはず』と言う強い思い込みが、彼女に敵と味方がいる世界を見せているのだと思います。
ものすごく柔和な言葉遣いで対応していたかと思うと、1人になったときにどうしようもない位の怒りに飲み込まれて、書類を机に叩きつけている姿を見ると、
本来の自分ではない、我慢をする事で相手の攻撃から流れようとしていた様でした。
私は普通にしていれば嫌われたり攻撃をうけると思い込んでいる様で、「良い人」の態度を示さなくてはいけないと、無理に無理を重ねている間に、我慢ができなくなって爆発させる…そんなことが時々起きていました。
そんな様子を見ていたのに、私は何もしませんでした。
数十年前の私は「関わり合いたくない」と思ったのです。」
関わると、敵か味方かを試しているような会話があって、疲れるのです。
彼女が来るまでは、どちらかと言うと、のほほんとした職場で、誰かがミスをしても「ばかだなぁ〜」と笑いながら言って、何とかそのミスをみんなでフォローできないかとするような雰囲気がありました。
ところが、彼女が入社してから半月ぐらい経った頃、その職場の空気がどんどんピリピリしていくことに気がついたんですね。
そして、敵と味方と言う分断された空気が漂い始めるんです。
彼女はちょっとしたミスも許さないタイプだったので、周りも、今までは笑えていた小さなミスでさえ陰口を言われそうな気配を感じて、ピリピリしていたようなんですね。
1人の人の加入で、こんなに職場の空気が変わるんだろうか?
あの時の私はそれをものすごく感じていました。
結局どうなったかというと、半年位で彼女は退職していきました。
彼女からすると、やっぱりこの世界には敵がいて、私をいじめる人がいて、やっぱり気をつけないといけない人がいる。
そんな方程式を強めていったように感じました。
すごくわかりやすいパターンだったと思います。
それは彼女がものすごくわかりやすく、周りには敵がいると言う思い込みを持っていたからです。
彼女は多分ものすごく素直な性格なんだと思います。
だからこそ、これまでの人生で、その素直さゆえに、周りの人にいいように使われてきた経験もあったかもしれません。
初対面の私たちに「この職場で誰に気をつけたら大丈夫なの?」と聞く位ですから、実は警戒心がないんだろうと思います。
本当は、素直で純粋で、つながりたいと言う気持ちが大きい人だったのかなと思ってみたりします。
自分の頭の中で、この世界は敵と味方に分かれているんだと思って生きていると、その考えの通りに敵と味方のいる世界を作ってしまうんだなと確信するような、私の過去に見聞きしてきた体験をお話ししてみました。
今の彼女がどんな暮らしをしているかは、私には分かりませんが、あれから何十年も経っていて、彼女もいろんな経験をしていると思います。
私もそうですが、いろんな人との出会いが、自分の中にある思い込みをどんどん薄れさせてくれました。
敵も味方もいないんだよと言う経験をさせてくれる人に出会っていたらいいなって思います。
人は同じところにとどまっていないので、辛いなと思ったときには、この辛さをどうすれば拭えるんだろう?の発想になるし、時々は過去の自分を振り返って、多分あれが悪かったんじゃないだろうかと反省することもあるだろうと思います、
そのたびに人は、今までの自分をバージョンアップさせていきます。
歳をとればとるほど、バージョンアップした自分になっているんだなって思っていただけるとうれしいです。
私もこれからどんどんバージョンアップしていこうと思います。
記憶や体力は衰えたように見えるかもわからないけれど。、人間力みたいなものもバージョンアップして行けたらいいなと思っています。
これからもどうぞよろしくお願いします。

私が少しの期間だけアルバイトとして働いていた職場で、1人の女性が事務員として新しく入ってこられました。
私が勤めていたその職場は、人の入れ替わりも少なく、時々小競り合いはありましたけど、みんながなんだかんだ助け合って、とっても居心地の良い職場でした。
女性と男性の比率は半々で、派閥のようなものもなく、全体が1つとなって業務をこなしているような職場でした。
その中に、今お話ししていた女性が新入社員として入ってこられました。
ご挨拶を終えて、午前中の仕事をこなした後、お昼休憩を取るために私のいる場所を通り抜けようとしたその時でした
当然、私たちははじめましてです。
はじめましてのその人が私の耳元に口を近づけてこんなふうに話してきたのです。
「ねぇ、この職場で誰に気をつけていればいいの?」
最初私は意味がわかりませんでした。
私と彼女の仕事内容は全く違うものでした。
ですので、何に気をつければ、仕事がスムーズに行くのかの詳しい情報は私には持ち合わせていませんでした。
「ごめんなさい。わからないわ」
そう言うと、彼女は「あっそ」と言ってお昼休憩に向かいました。
私は、彼女が去った後「今の質問は何だったんだろう?」と、頭の中でいろんなシュミレーションをしたんですけど、何を聞かれていたのかがわからなかったので、彼女と同じ部署の1人の人に「こんなことを聞かれたんだけど、どう答えたらよかったの?」と聞いてみました。
すると、その人の眉間にシワが寄って「あなたにも聞いたの?私にも同じことを耳打ちしてきたのよ。」と、言いました。
「この部署の誰に気をつけて仕事をすればいいのか」なんて、すごく嫌な物事の聞き方じゃない?」と、言うのです。
そこで私はあの人の言っていたことの意味がわかりました。
当時の私は心理学を学んでいなかったので、はっきりとはわからなかったけれど、これまでの人生の中で誰かにひどいことをされてきたのではないかと推測したんです。
この世界には敵がいる!
彼女はそのことを紛れもない事実だと自分に刻み込んでいるようでした。
その日以来、私は彼女に少し興味を持って、彼女の表情とか動きを見る様になりました。
最初に出会ったときの「誰に気をつけていればうまくいくの?」という質問を投げかけたときの彼女の表情とは別の
「私はすごくいい人で、敵意は持っていませんよ」といった感じの、ものすごく下から入ってくるコミュニケーションをしたかと思うと、突然書類を叩きつけて怒っている時もありました。
これは心理学に触れた今だから考えられるんですけど….
彼女の中には本当の事実…シンプルに今起きていること以外のいろんな思いや意識…が、さも当たり前の様に見えているんだろうなぁ?と思います。
それは多分人からの攻撃や笛みたいなものの方が大きいと思うんですけど…
そういった実は「だれもそんなことを言っていないんですよ」と周りは思うけれど、『きっとこう思っているはず』と言う強い思い込みが、彼女に敵と味方がいる世界を見せているのだと思います。
ものすごく柔和な言葉遣いで対応していたかと思うと、1人になったときにどうしようもない位の怒りに飲み込まれて、書類を机に叩きつけている姿を見ると、
本来の自分ではない、我慢をする事で相手の攻撃から流れようとしていた様でした。
私は普通にしていれば嫌われたり攻撃をうけると思い込んでいる様で、「良い人」の態度を示さなくてはいけないと、無理に無理を重ねている間に、我慢ができなくなって爆発させる…そんなことが時々起きていました。
そんな様子を見ていたのに、私は何もしませんでした。
数十年前の私は「関わり合いたくない」と思ったのです。」
関わると、敵か味方かを試しているような会話があって、疲れるのです。
彼女が来るまでは、どちらかと言うと、のほほんとした職場で、誰かがミスをしても「ばかだなぁ〜」と笑いながら言って、何とかそのミスをみんなでフォローできないかとするような雰囲気がありました。
ところが、彼女が入社してから半月ぐらい経った頃、その職場の空気がどんどんピリピリしていくことに気がついたんですね。
そして、敵と味方と言う分断された空気が漂い始めるんです。
彼女はちょっとしたミスも許さないタイプだったので、周りも、今までは笑えていた小さなミスでさえ陰口を言われそうな気配を感じて、ピリピリしていたようなんですね。
1人の人の加入で、こんなに職場の空気が変わるんだろうか?
あの時の私はそれをものすごく感じていました。
結局どうなったかというと、半年位で彼女は退職していきました。
彼女からすると、やっぱりこの世界には敵がいて、私をいじめる人がいて、やっぱり気をつけないといけない人がいる。
そんな方程式を強めていったように感じました。
すごくわかりやすいパターンだったと思います。
それは彼女がものすごくわかりやすく、周りには敵がいると言う思い込みを持っていたからです。
彼女は多分ものすごく素直な性格なんだと思います。
だからこそ、これまでの人生で、その素直さゆえに、周りの人にいいように使われてきた経験もあったかもしれません。
初対面の私たちに「この職場で誰に気をつけたら大丈夫なの?」と聞く位ですから、実は警戒心がないんだろうと思います。
本当は、素直で純粋で、つながりたいと言う気持ちが大きい人だったのかなと思ってみたりします。
自分の頭の中で、この世界は敵と味方に分かれているんだと思って生きていると、その考えの通りに敵と味方のいる世界を作ってしまうんだなと確信するような、私の過去に見聞きしてきた体験をお話ししてみました。
今の彼女がどんな暮らしをしているかは、私には分かりませんが、あれから何十年も経っていて、彼女もいろんな経験をしていると思います。
私もそうですが、いろんな人との出会いが、自分の中にある思い込みをどんどん薄れさせてくれました。
敵も味方もいないんだよと言う経験をさせてくれる人に出会っていたらいいなって思います。
人は同じところにとどまっていないので、辛いなと思ったときには、この辛さをどうすれば拭えるんだろう?の発想になるし、時々は過去の自分を振り返って、多分あれが悪かったんじゃないだろうかと反省することもあるだろうと思います、
そのたびに人は、今までの自分をバージョンアップさせていきます。
歳をとればとるほど、バージョンアップした自分になっているんだなって思っていただけるとうれしいです。
私もこれからどんどんバージョンアップしていこうと思います。
記憶や体力は衰えたように見えるかもわからないけれど。、人間力みたいなものもバージョンアップして行けたらいいなと思っています。
これからもどうぞよろしくお願いします。

