先日、母が泣きながらこう言いました。


私は『あ、そういう事か…』と思いました。
母は、私のことを全く理解しようとは思っていないのだなぁ?と思ってはいました。
私に興味がないのだなぁ?と思っていました。
何を伝えても、違った方向に進むので、どんどん話せなくなっていきました。
あ、そういう事か!
というのは、母は母だけの世界で生きてきたんだと再確認したのです。



私の言葉を最後まで聞いてくれる事はほとんどなかった幼少期でした。
母には母が作った世界があって、そこでは母は主人公で、自分のペースで物事は進んでいるようでした。
父も私もその世界から弾かれる事も多々ありました。
全てがテキパキと、出来る人ではあった母でしたが、誰かの気持ちを理解することがとっても難しいタイプだったと思います。
その母が、自分がテキパキと動けなくなって、人に頼らなければならなくなった時に初めて、自分の思い通りにならない《他人》を感じたようでした。
伝えようにも伝わらない。
人が何を考えているのかがわからない。
自分の住んでいた世界が崩壊していく。
その焦りと悲しみが押し寄せたようでした。




これは、実家の電化製品のごく一部。
何故か必ず二つ買っていました。
どんな物も二つずつ、小物なら数十個の場合もあるくらいに、キッチンは物で埋め尽くされていました。
理由を聞いても『理由はない』と言うので、私と父はそれ以上問わなくなって…
どんどん、どんどん、この家は母の世界で埋められていきました。
母の住むこの世界に、母しかいない寂しさなのか?だから二つずつ物を買うのか?と、変に勘ぐってしまう私です。
こんな母も、年老いて、誰かの世界に間借りしなければならなくなった時、自分のルールが通用しなくて、泣いているように私には見えました。
私が実家に戻るようになって、母が使わなくなったキッチンは、私が使い勝手が良いように、要らないものはほとんど捨てていきました。
私の世界では電化製品は一つずつで大丈夫なので、使い勝手良くしていきました。


私は『あ、そういう事か…』と思いました。
母は、私のことを全く理解しようとは思っていないのだなぁ?と思ってはいました。
私に興味がないのだなぁ?と思っていました。
何を伝えても、違った方向に進むので、どんどん話せなくなっていきました。
あ、そういう事か!
というのは、母は母だけの世界で生きてきたんだと再確認したのです。



私の言葉を最後まで聞いてくれる事はほとんどなかった幼少期でした。
母には母が作った世界があって、そこでは母は主人公で、自分のペースで物事は進んでいるようでした。
父も私もその世界から弾かれる事も多々ありました。
全てがテキパキと、出来る人ではあった母でしたが、誰かの気持ちを理解することがとっても難しいタイプだったと思います。
その母が、自分がテキパキと動けなくなって、人に頼らなければならなくなった時に初めて、自分の思い通りにならない《他人》を感じたようでした。
伝えようにも伝わらない。
人が何を考えているのかがわからない。
自分の住んでいた世界が崩壊していく。
その焦りと悲しみが押し寄せたようでした。




これは、実家の電化製品のごく一部。
何故か必ず二つ買っていました。
どんな物も二つずつ、小物なら数十個の場合もあるくらいに、キッチンは物で埋め尽くされていました。
理由を聞いても『理由はない』と言うので、私と父はそれ以上問わなくなって…
どんどん、どんどん、この家は母の世界で埋められていきました。
母の住むこの世界に、母しかいない寂しさなのか?だから二つずつ物を買うのか?と、変に勘ぐってしまう私です。
こんな母も、年老いて、誰かの世界に間借りしなければならなくなった時、自分のルールが通用しなくて、泣いているように私には見えました。
私が実家に戻るようになって、母が使わなくなったキッチンは、私が使い勝手が良いように、要らないものはほとんど捨てていきました。
私の世界では電化製品は一つずつで大丈夫なので、使い勝手良くしていきました。
母の世界観が少しずつ壊れていきます。



側にいた私にすると、何か話そうとするたびに、母の世界観に引きずり込まれていた気はします。
『そういうつもりじゃないんだけど…』と思う事ばかりでした。
思い起こせば、父が言葉を失って医療器具に繋がれていた時、私の手のひらに

『やっぱり俺の子や おとうさんの言いたいことがわかってくれる』
と、指文字で書きました。
私はただ、父の書く文字を最後まで読んでうんうんと言っていただけなのですが、それが嬉しかったようでした。
言葉が話せない父には、50文字のあいうえお表で指差して言葉を伝えてもらうようにしていたのですが、母は二、三文字示したら勝手に解釈して的外れな事をしていたようです。
頭も良いし、行動力のある母でした。
だから、ちょっと的外れでも『まぁ良いか』でやり過ごしてきました。
それが母だし…と言う感じです。
でも、それが逆の立場になった時、思うように人が動かないし、伝えたいことが伝わらない事にぶち当たったようでした。
そして、どこかで諦めて『これじゃないけど、まぁ良いか』と、私たちがあの時感じていたものを感じているように見えました。
1聞いて10わかったつもりになっていることの方が、わからない人よりもわかっていないんだよ。
だから、今の方が、人とのつながりがあるんだよ。
と、私は思っています。
まぁ、これも、私の世界で私が作った物語なのですが…
もしかすると、私の子供達も、私と同じような事を感じて『困ったな』と思っているかもしれません。
自分の作った世界観は、自分が作ったものだとは感じられません。
どうしても、自分の思い込みが入った聞き方見方をしてしまいますが、人の話は最後まで聞こうと思う私でした。
#生きとし生けるものが幸せでありますように





側にいた私にすると、何か話そうとするたびに、母の世界観に引きずり込まれていた気はします。
『そういうつもりじゃないんだけど…』と思う事ばかりでした。
思い起こせば、父が言葉を失って医療器具に繋がれていた時、私の手のひらに

『やっぱり俺の子や おとうさんの言いたいことがわかってくれる』
と、指文字で書きました。
私はただ、父の書く文字を最後まで読んでうんうんと言っていただけなのですが、それが嬉しかったようでした。
言葉が話せない父には、50文字のあいうえお表で指差して言葉を伝えてもらうようにしていたのですが、母は二、三文字示したら勝手に解釈して的外れな事をしていたようです。
頭も良いし、行動力のある母でした。
だから、ちょっと的外れでも『まぁ良いか』でやり過ごしてきました。
それが母だし…と言う感じです。
でも、それが逆の立場になった時、思うように人が動かないし、伝えたいことが伝わらない事にぶち当たったようでした。
そして、どこかで諦めて『これじゃないけど、まぁ良いか』と、私たちがあの時感じていたものを感じているように見えました。
1聞いて10わかったつもりになっていることの方が、わからない人よりもわかっていないんだよ。
だから、今の方が、人とのつながりがあるんだよ。
と、私は思っています。
まぁ、これも、私の世界で私が作った物語なのですが…
もしかすると、私の子供達も、私と同じような事を感じて『困ったな』と思っているかもしれません。
自分の作った世界観は、自分が作ったものだとは感じられません。
どうしても、自分の思い込みが入った聞き方見方をしてしまいますが、人の話は最後まで聞こうと思う私でした。
#生きとし生けるものが幸せでありますように


