ある日の事です。
歩行者信号の前で、若いお母さんが赤ちゃんを抱っこ紐で抱え、もう一人の小さな子どもを右手で引きながら大きな買い物袋を持っています。
その子どもは「ぼくも抱っこして!」と必死に叫び、泣きじゃくっています。
お母さんは困り果てた表情。
けれど、どう考えても二人を同時に抱っこするのは不可能です。
こんな場面を見たことはありませんか?
それとも、自分が子どもの頃、こんなふうに「もっと構ってほしい」と泣き叫んだ記憶があるでしょうか?
あるいは、今お母さんとして同じ状況にいる人もいるかもしれません。

子どもは自分の願いが叶わないと「愛されていない」と感じてしまうことがあります。
お母さんが疲れていようと、両手がふさがっていようと、子どもにはその事情が理解できません。
ただ、「自分も抱っこしてほしい」という願いが叶わないことが大きな悲しみに変わるのです。
泣いている子どもにとって、「抱っこしてくれない」は「自分を大切に思っていない」と思えてしまうかもしれません。
しかし、それは誤解であることがほとんどです。


親も精一杯頑張っています。
それでも、物理的にできることには限界があります。
この場面では、お母さんはすでに赤ちゃんを抱っこしていて、手には重い買い物袋を持ち、歩行者信号を渡るという安全面にも気を配らなければなりません。
どれほど「抱っこしてあげたい」と思っても、それができない状況があるのです。
親は「子どもが悲しいのを見たくない」「全てに応えてあげたい」と思いながらも、自分の限界に直面しているのです。

子供って
親は完璧だと思うので
なんでも可能だと思うので
希望通りになんでもやってくれて当たり前
だと思っているので
希望通りにしてくれなかったという悲しさで
「あの時愛してもらえなかった」「無視された」という思い出になっているのですね。
でも、事実は
愛されていたけれど、親もいっぱいいっぱいで、思うようにしてあげられなくて
怒るしかなかったかも知れないし
愛したいのに愛せないほど辛いものはないのに
望みを叶えてあげられなかった、出来ない事もあったというだけかもしれないのです。
実際は
愛されていなかったわけでは無かったかもしれないのです。

親の「いっぱいいっぱい」だった現実
親もまた、人間であり、完璧ではありません。
仕事や家事、経済的なプレッシャー、人間関係の悩みなど、多くのことを抱えながら、子どもと向き合っています。
精一杯頑張りながらも、以下のような場面で自分の限界を感じることがあります。
体力や時間が足りない
「抱っこして」とせがまれても、すでに赤ちゃんを抱いていたり、疲れ果てていたりすると、それ以上のことはできません。心の余裕がない
親もまた、悩みや不安を抱えています。
それがたまたま子どもと向き合う瞬間に表れてしまうこともあります。何をしても十分ではないと感じる
親自身が「もっとこうしてあげたかった」と思いながら、それが叶わなかったことを後悔している場合もあります。
それでも親は、子どもを愛していないわけではありません。
むしろ、限界の中で「守りたい」「幸せになってほしい」と願いながら日々を過ごしている可能性が高いのです。
「愛されていなかった」感覚をどう捉え直すか
大人になってから、「あのとき親は自分を愛していなかったのでは」と感じることがあっても、その記憶を新しい視点から見直すことができます。
親の立場に立ってみる
もし自分が親だったら、どんな状況だったか想像してみましょう。
仕事、家事、子どもの面倒…それらを同時にこなす大変さを考えると、親がどれほど頑張っていたかに気づくことがあるでしょう。親の愛情を探してみる
直接的に「好きだよ」「愛してる」と言わなかったかもしれませんが、食事を作り、衣服を用意し、病気のときに看病してくれたこと。
それらはすべて愛の形だったかもしれません。過去を癒すためのサポートを得る
過去の記憶が今も心に重くのしかかっているなら、カウンセリングや心理セラピーを利用することも選択肢です。
助けを借りることで、新たな視点や癒しの機会を得ることができます。親も子も「不完全」でもいい
親も子どもも、完璧ではありません。
そして、それでいいのです。親がいっぱいいっぱいでできなかったこと、子どもが悲しく感じたこと、そのどちらもが「不完全な愛」の一部です。
しかし、その不完全さの中にも、確かに「愛そうとした努力」が存在していたのではないでしょうか。あなたがもし「愛されていなかった」と感じてきたなら、その記憶を少し違う視点で見直してみてください。
そして、親として「十分に愛せなかった」と感じているなら、自分を責めすぎないでください。精一杯頑張ったという事実が、何よりも大切なのです。愛は時に不完全でありながらも、そこに存在している。それを信じることで、自分自身や過去の記憶に優しくなれるはずです。
心から応援しています。
I support you wholeheartedly.
#生きとし生けるものが幸せでありますように
#May all living things be happy!