10年以上使い続けた娘のベッド。
スプリングもヘタってきたので、もうそろそろ買い替えようと決めてて思い切ってお高めのマットを購入した時のお話です。
もう、10年近く前のエピソードですが、思い出したので書いてみます。

今まで使っていたマットはスプリングがヘタって、生地を破って飛び出しかけている状態でした。腰を痛めるくらい凹む柔らかさだったんですね。
なので、今度はしっかりしてて、少々硬めを選びました。で、冒頭のシーンになったわけです。
そっか、そっか、寝心地が悪いのなら返品、交換したら良いじゃん!という事で、また店舗に商品を見直しに行ったり、ネットで情報集めたりしました。
店舗では、試しに横になったり、色んなベッドを見回ったり、相当な時間をかけて見たものの、娘はもう、何がいいのかわからなくなってしまいました。
その中でも一番しっくりくるマットを買って、そのベッドで寝ること三日目くらいの事でした。
◆問題はベッドじゃ無かった
突然崩折れた娘
本当の問題、悩みへと向かっていきました。

◆ずっと心の奥にある本題
娘は不登校でしたので、学校へ行っていません。その苦しみの中で、我が家の親子は苦しみもがき続けてきました。もがき続けてきましたが、本心を隠し持ちながら長い間、その隠した部分に触らない様にしていました。
今思うと、本題を常にずらして、他のたわいのない話題にすり替えてご機嫌をとる様な接し方をしていたと思います。
人のココロほ不思議なもので
隠し持っている感情は、形を変えて 外に出ようとするんですね。
この後の叫びが本心へと続いていきます。
一瞬、壮大な話に聞こえます。
ベッドの寝心地が悪いだけで『生きている価値がない』まで思う?
彼女にとってベッドが決められないのが問題じゃなくて、『人と同じ事が、人が出来ることが出来ない』というのは『学校へ行っていない』という事のすり替えだったように思うのです。
私にとって、不登校当初こそ焦ってなんとかしようと右往左往していましたが、その頃は、行けないのは行けない理由があるんだから、他の生き方でいいじゃん?って思っていました。
だって、この子は日常生活に必要なことは何でも出来ますし、親バカかもしれませんが、料理はプロ級ですし、美的センスは最高だし、素晴らしいものをいっぱい持っている子なのです。
学校へ行かない事で問題になる事は何一つありません。
逆に、不登校中に見つけたお人形の世界では彼女の魅力が最大限に出ているのです。素晴らしい! と、私は思っています。誇らしいです。
でも、
と、思う出来事が起きるのです。
『私の価値』がないと思っている事を表面化する出来事が必要になって、その出来事を作り出す格好のチャンスが
で、 本心にある自己価値を表に出してこようとする行動が(もちろん無意識で)
だったかもしれないのです。
◆あなたはあなたであれば良い
彼女の色んな才能は、人と同じ事をしていない時間に積み上げられたものばかりです。
彼女の瞳に光が戻りました。
人と同じでいなくても 良いんです。
人と同じ事を出来なくても結構。
娘にしか出来ない生き方をすれば良いのです。
私は、私の娘が誇らしいと思っています。
時が流れ、あの時のように泣きくずれる事はなくなりました。
最近は、私が実家に戻る事が多くなって、奈良の家を娘に任せるパターンが出来上がっています。
自分で決めないといけない事も増えていきます。
「決められない」と言っていられない場面も多くて、自分の決定に責任を持つ事も増えていきました。
ある時期までは、親子で一緒の価値観でないと揉める場面もありましたが、今ではもう、ほぼ干渉しない暮らしになっています。
自分らしく生きていく事の喜びを感じている毎日です。

タネから育てたシクラメンの花が咲いてその子が作った種を蒔いたら、芽が出てきました。


多肉植物が増殖して大変です



