言ったことを覚えていない、すぐ忘れる・・・

ご縁があって、
物忘れが激しい方とのやり取りで仕事が円滑に進まない
という問題を持っておられる方々にお話をさせていただく機会を持ちました。

認知症とまでは言えないかもしれなけれど、
物忘れが激しかったり、前回の話の内容と全く違うお話をされたり
高齢の方や、物忘れ症状の激しい方と通常接しておられるという事で
わかっているけれど、やっぱりイライラするし
思うように仕事は進まないということで・・・

この状況を心理学で何とか軽減できないだろうか?というご相談でした。
IMG_5960

◆何を問題としているのか

問題が起きていると感じている時、
自分の中にはネガティブな感情が起きていますね。

そのネガティブな感情とはいったいどのようなものがあるのでしょう?


ただ、いやだ嫌だと思っていると
目の前にいる人に対してのみ嫌だと思っているように感じてしまうのですが

この感情をもうちょっと探って行くと
この嫌だという気持ちは
どうも、自分の中にある何かに反応しているのではないかと気付くことがあるんです。


自分の中にある反応とは何でしょう?

◆なぜ辛いのか?

自分の中にある反応とは
どう感じるか?ということで

・思った通りに事が進まない事が嫌なのか
・傷つけられたような気持になるから嫌なのか
・傷つけてしまったように感じることが嫌なのか
・無価値を感じてしまうのか
・わが身に置き換えて不安になっているのか
・過去の何かのネガティブな感情を浮かべてしまうのか?


何を感じるから嫌な気持ちになるのかという事を見ていくことで
漠然とした苛立ちから
対処できる具体的な感情に切り分ける事が出来ると思うのです。

◆無関心な事には苛立たない


業務上であれ、やらなきゃ仕方の無い事だと認識している事案であれ
悩みとなっている限りは

「なんとかしたい」
「なんとかしてあげたい」

という思いがあると思うんです。


愛の反対は無関心


と言われます。
だとすると、無関心ではいられないという事は
そこには愛が存在するのです。


人が苛立つ時
自分がとても悪い人と感じてしまって、
その罪悪感を感じたく無いので人に転化して

その、転化している自分がまた悪い人に感じて…
のループにハマる事が多いように感じます。



人はいい人でいたいですからね。
いい人でいさせてくれない事で
目の前の人が嫌いになったり、
苛立ったりするんだと思います。

IMG_5961

◆役に立っていたい

思うように事が進まないと
自分のやり方が間違っているのでは無いか?

役に立っていないのでは無いか?
と思ってしまって苛立つという事も考えられますね。


みんな、誰かの役に立ちたいと思っていますからね。

特に職場では
何か役立つ事をしなければと思います。

そうでなければ
《窓際族》という言葉は作られません。


仕事を与えられないという事で苦痛を感じるというのは
職場では役に立たなくてはいけないと思っているからこそなのでしょう。



だから、
冒頭の問題
何度も同じことを言わせる人、
前回とは違う発言をする人
すぐ忘れる人

と対面すると
成果が上がらないということへの苛立ちが起こります。

この苛立ちは不安感です。


自分の無価値感と対面しているのですね。
無価値だと思われないだろうかと不安なのですね。


◆正しさ~べき~

こうあるべき

という、自分の中の正解を持っていると
どうしても、その正解に事態を持って行きたくなります。


間違えられなくなります。


正しい答えを求める習慣は
学校教育や受験などで身に付いていますので
どうしても◯か❌の振り分けをしてしまうのですが

極端に考えると
健康は◯で、病気は❌のように振り分けてしまいそうになりますね。


健康も、病気もその人の状態なだけです。
正しいも間違いもないのですが修正しようとしてしまうようなんですね。
人が間違っている
だから変えたい。

人を変えたいと思っている時は
イライラするようです。

◆見方を変える

一つの事象も見方を変えると受ける印象も変わると言われています。

じゃあ、今回の
物忘れが激しい相手に対して
業務上で問題が起きる、精神的な苦痛を感じるという時はどうでしょう?


一例ではありますが

前野 隆司教授(慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科教授。)の著書には視点が変わる面白い説が書かれていました。
一部引用しますね


●“脳の成熟"は忘れることにあった!

記憶には、
・ものの意味を覚える「意味記憶」
・過去の経験を覚えている「エピソード記憶」
・脳がどこかで覚えている「非宣言的記憶」
という、3つが存在する。

本書《脳はなぜ心を作ったのか》では特に、
歳を取るたびに、
過去の記憶である エピソード記憶を忘れていくメカニズムや
脳が覚えてしまった記憶が無意識化してしまう
非宣言的記憶の正体を中心に解明していく。

そして、忘れてしまったり無意識化してしまったりすることは、
最終的には、人間の脳が成熟した証拠であり、
忘れていくことが、人生の幸せにつながっていくという、
これまでの脳科学の考え方から逆説的な視点で答えを導いていく。
「人は学習を繰り返しながら成長する。
その過程において、記憶が必要となるが、
いつまでも記憶しようとする脳は、成熟した脳ではない」


この本の内容は、脳の機能という面からのお話しをされているので
今回ご相談いただいている『困った状態』とは違うのですが

記憶って、物忘れって
体の機能の一つなんだなって思えます。
老化や、機能低下を使って
自分の価値がどうこうと悩むことでも無いんだなって
思うようになるかもしれないな、と思って取り上げてみました。


このようにいろんな方面からの物事の見方を知って行くと、
気持ちが楽になることもあると思えませんか?


目の前の『脳の機能が衰えた、困った人』が
『長年頑張って生き抜いてこられた尊い人』
に見えることもあるかもしれません。



新しい物事の見方を見聞きするのは
人生の幅が広がって
心の窮屈さを解いて行く鍵になるのだと、私は思います。


ふーーん
そういう考えもあるのか〜
という捉え方が出来るようになると
問題が問題ではなくなることも少なく無いんですね。


今回のお話しが
これからの業務で何かの役に立って頂ければ良いな~って思います。


IMG_5697


カウンセラーズ フェスタの講演『棚からぼたもち~我が家に起きた奇跡~』が
心理学講座音声配信サービスきくまるの無料音源として配信されました
(きくまる無料音源サイトへは ↓ をクリックしてくださいね)
fs05830001

◆三好成子のカウンセリングを受けるには>>>>>こちらをクリックしてくださいね
  個別の面談カウンセリング・電話カウンセリングを承っております。
  弊社カウンセリングサービスにお電話ください。
   06-6190-5131(受付:12:00~20:30・月曜休)
◆面談会場案内は→こちら

◆私あてのメッセージがありましたら、ご連絡いただけると大変嬉しいです
  こちらからどうぞ➡ お問い合わせフォーム
nagoyaka


「名古屋感謝祭2017」詳細はバナーをクリック!

カウンセリングサービス・名古屋感謝祭2017

現役心理カウンセラーによる8講演を柱に、20分のプチカウンセリングが体験できるワンポイント相談会、景品付クイズ大会や、公開カウンセリング等、盛りだくさんな1日。カウンセリングや心理学を身近に感じていただけるイベントです。

日 時:2017827()
10:00
19:00(受付9:30~)

場 所:愛知産業労働センター ウィンクあいち 名古屋駅徒歩5分

    総合受付1105号室にお越しください

料 金:¥3,240-(税込)  出入り自由のフリーパス制

打ち上げに参加される場合は、別途ご用意ください。

参加条件:18歳以上の方。

 2歳未満のお子様に限り、お一人様まで、無料でご参加頂けます。

 お子様の待機スペースなどはございませんのでご了承ください。


感謝祭のお申し込みはこちらをクリック!f66a6f94