「あいつの様にはならないぞ」と思えば思うほど、「あいつ」の要素を吸収してしまいます。理由はとってもシンプル。今日はそんなお話しです。
◆私だったらもっと上手くやれる!
「どうしてもっとちゃんと出来ないの?」「どうしてもっと優しく出来ないの?」
「どうしてもっと平等に愛せないの?」
私達は、特に幼い頃こういう『どうしてもっと…』という不満をいっぱい持ちます。
自分がやってほしい様にやってくれないとちゃんとやってもらった様には思えないのですね。
自分が愛して欲しい様に愛してもらえなかったと言って怒っていたり拗ねていたりする様です。

この時代に
強く不満を抱いて、怒ったり拗ねたり、我慢していることは、
後々こだわりとなって『ねばならぬ』を作っていくのです。
私だったらもっと上手くやるわ。
あなたの様にはしないわ!
あなたが与えてくれなくて、私が欲しかったもの
与えてくれないと言って攻撃していたものは
私が人に与えねばならね。
なぜなら、与えなければ
私が人から攻撃されるに違いないから。
私がそうしたように。
例えば
私はあなたのように、すぐには怒らないわ!
と、思ったならば
どんな事があっても怒ることができなくなっていくという感じでしょうか?
◆好きも嫌いも興味あることには変わらない
人って面白いもので、見ちゃダメと言われれば見たくなるし
苦手な人は気にしなきゃ楽なのに気になるし
『あんな奴』がどうして『あんな奴』なのかを
じっと見ていたりするんですよね。
『あんな奴』にものすごく興味があるんです。
一挙手一投足見続けている事もあるでしょう。
特に親子の関係は、今はどんな気持ちであったとしても
幼いころの子供にとって親は神様のように見えたりします。
親が大好きなのであんなふうになりたいと
真似をして、親のようになろうと頑張ります。

◆子供は親の真似をして身につけるものでいっぱい
子供は幼い頃、親の真似をして社会性を身につけようとします。興味を持って見ているものは、知らず知らずのうちに身についてしまうことがあります。
後々色々あって、親を嫌うことがあったとしますね。
その時。自分が信じていたぶん悔しさが増すようですね。
そして、「あんな人」になりたくないと思うようにもなったりします。
でも・・・
長年神様扱いしてじっと見てきた子供にとって
気が付かないうちに親とよく似ていたりもするようです。
あんな人になりたくないのに
あんな人と同じことをしていて驚く事もあったりします。
昔みんなの憧れのスター歌手さんが
何かのインタビューでお話ししていた事を今でも覚えているのですが
彼女自身は離れた位置にいた父親に良い印象を持っていなかったと書かれていました。
ある時、彼女は
自分がいつもコップのお茶を少し飲み残してしまうことに気が付いて
その、お茶の飲み残しの癖は、父親の癖だったことに気が付く・・・
というお話しでした。

ここでは癖、習慣と言うものでしたが
あんなふうになりたくないと思っていたことを
無意識にやっているということがあったりします。
口癖であったり、
誰かに対する行動であったり
自分の中にしみこんでいることもいっぱいあります。
DNAがどうこう…と言って、遺伝要素もあるのでしょうけれど
それでもやっぱり
子供は親を真似て社会性を身につけて行くのでしょうね。
親の行動は、子供にとっては何よりもお手本であったことには間違いがないのですね。
◆ちゃんと愛してもらえなかった事が許せない
親を真似て身につけて来たものの中には
成長段階で
『これは違うよね?』
『これはおかしいよね?』
と気付き始める時があります。
それは今まで自分と親だけの世界が社会だと思っていたものを
学校等の集団の一員になる事で
他者との比較が始まる時から
「あれ?」
という、
今まで絶対だった 親が、絶対ではないという事に気付き出して
葛藤が始まるのが
あの有名な 思春期 なのです。
誰もが通る道なのですが
まるで神様だと思って信頼し、言うことを聞いても来たのに
神様ではなかったということを見せつけられると、ものすごく葛藤をするわけですよ。
この時の葛藤が大きすぎて「許せない」となると
私は絶対、あんな人にはならない!と、自分に誓いを立ててしまう様です。
◆私はちゃんと愛してみせる!
すっごく怒ってしまうと極端な真逆の行動をして
怒っている相手に見せつけようとしてしまうことがあります。
例えば:冒頭に出した『怒れない』『怒ってはいけない』というネバならぬを持っていたとしますね。
その人がそうなった理由が
ちょっとしたことですぐにキレて、手が出る親だったとしましょう。
それが普通なのだと思い込んで
怒られるのは自分が悪いからだと思って我慢していた子供だったとしますね。
ある時、
他の親はこれくらいのことではキレて手が出ないんだ…
という衝撃の事実を知ってしまいます。

- 「ジョーダンじゃないわ!
じゃあ、私が今まで我慢して信じてきたのは何だったの?
許せない!許せない!許せない!
私だったらもうちょっと上手に愛せるわよ!
見ていなさいよ。ほら、こうやって愛するのよ!
そうよ、
私はこうやってちゃんと愛されたかったのに、
あなたという親はなっていない!
私は何があっても、絶対キレたり、手を上げたりしないわ。」
我慢しきれなくなったとしても怒るわけにはいきません。
拳を握って、絶対手を上げない様に我慢し続けます。
握った拳の中で、爪が手のひらに突き刺さっても我慢します。
結局は我慢何ですね。
◆出来ない理由がある事に気付く
例えば、怒りたいのに怒れない様な場面に何度も出くわしてその都度我慢を重ねて『あんな人』にならない様に頑張ります。
頑張って、頑張って、頑張って
それでも、とうとう爆発してしまった時に思うのです。

- 『ああ・・・
とうとう私も 《あんな奴》 の仲間入りか…』
否定して
馬鹿にして
罵ってきた分、落ち込みますよね。
でもね
分かった…というだけのことなんです。
人は完璧ではないし
出来ないには
出来ないだけの理由がある
という事を。
この経験を
傷にして後生大事に持っておくか
理解という形に変えて自分が楽になるか
決めるのはあなたなのですよね。
どちらが自分を幸せで居られるかを基準に選んでくださいね。


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