子供の頃、伝言ゲームという遊びをした方もいらっしゃると思います。

何人かがチームになって
最初の人が伝えた言葉が何人目かで
全く異なる言葉になって伝わっているというお遊びです。


一番、最初の言葉に近いチームが勝ちというのがルールなのですが

なかなかそのものズバリで伝わりません。

ゲームは、そこが面白いのですが
この伝言ゲームが実生活に入り込んでくると
コミュニケーションがおかしなことになるというお話しをしますね。

◆

昔、私は
娘に気を使いすぎている時期がありました。

娘がご機嫌でさえいれば良いと思っていた時もありました。

それが作り笑いでもいいから
私が安心出来れば良いという感じでもありました。

この時点で
娘の笑顔を見たいという意味が

娘のためではなく
私が許されているという事を示して欲しいという
私の都合だったわけです。

それくらい
自分は悪いと思っていたということなのですが
当時は
心理学なんて全く学んでいませんでしたから

娘のご機嫌を取って
少しでも笑ってくれると安心するという
その場しのぎのどうしようもない事を続けていました。

このように
自分のせいで娘を不幸にしてしまったと思い過ぎていたために
細心の注意を払って娘と接していたので

周りの人が無造作に放った言葉で、今までの努力
(娘のご機嫌とり)が
すべて台無しになるというのがとても嫌でした。

例えば
必死でご機嫌取って

珍しく上機嫌で過ごしているように見える娘に
余計な事を言って機嫌が悪くなったとしたら

それまでの私の苦労が水の泡。

また一から頑張らないといけないどころか

マイナスからのご機嫌取りをしないといけないと

勝手に思っていたのですから大変でした。

私にとって
私の母(娘にとってはおばあちゃん)が、
余計なことを言って
せっかく穏やかにしていたのに

母の不用意な一言でご機嫌損ねるということを何回も経験して

その関係修復のために
お互いの間に入って
右往左往することもありました

そういうことが度重なると

私の母から娘を隔離しなければ…ということを考えてしまい、
その時は
私も母から遠ざかろうとしていました。

母が直接娘に何かを言って
事がややこしくなるのを避けたいので
私が
娘と母の間に入ろうとするのですが
もう、神経がすり減りすぎて
腹が立ってくるんです。

今思えば
母も孫が心配だっただろうし
母なりの考えを言って、娘がどう捉えようが
それは娘とおばあちゃんの問題で

怒ろうが
不機嫌になろうが
そんなことは私がいちいち入り込んで
二人の間でうろうろする必要もなかったはずなんです。

なぜあの時
二人の間に入ろうとしたのでしょう?
二人の通訳になろうとしたのでしょう。

長くなりました。

次回に続ます。。。



あの時は
私は正しくて母親が間違っている。

と思っていたのかも知れません。

この時点で
私の中に、母親に対する怒りがあったようです。

そうでなければ、
母親を信じて、
母なら大丈夫と思えているはずなんですね。

この人はきっと娘を傷つけると思ったようです。
そう、
過去に私を傷つけたように・・・と。

そんなこともあって
人の意見を聞く耳を持てなかったのだと思います。

こんなことを言ったら娘が気分を悪くするだろう。

今、こんなことを気にしているはずだから
こういう質問は追い打ちをかけるようでダメだと思う。

今はそっとしておくべきだと思うから、
言わないほうが良いと思う。

等々

他の誰かの、娘に対する言葉かけは

いちいち私が仲介して通訳して

私の判断を通して娘に伝えることになっていきました。
こうして私は娘を囲い込んでいきます。

娘にとって
社会への窓口が 私(母親)オンリーになってしまいました。

(当時はそんなことになるなんて思ってなかったのですが・・・
 娘は私を通じてのみ、社会と接するようになっていくのです)

母親の価値感が間に挟まった社会を
娘は見ていたのかも知れません。

常に私が、娘の前に立ち挟まっている状態です。

こうして

癒着という、
あなたの感情か私の感情かわからないという状態になっていくのですが

癒着については
本当にたくさんのお話が必要なので
後日お話するとして

こういう、自分一人が問題を背負っているような感覚に陥ったり

私のように
娘と自分が同じ感情をもっているように感じているので

自分が傷つくような言葉かけや言い方は
きっと娘も嫌がるだろうと思ってしまったりして

娘がどう思うかを確認することがなく

私が勝手に排除していたり

嫌がるだろうと思い込んで避けていたり

伝言ゲームというコントロールをしていると気が付いた時は、

自分のコントロール出来る範囲を超えて
物事が動くことが怖くなっていたのかも知れません。

娘の事と言うよりも
自分の気持ちを乱されることが怖くなっていたと思うのです。

それは
自分一人で何とかしようと思っている時だと思うので
こういう時は

人を信じるということがポイントになるのだと思います。

自分以外の人のことを信じようとしてみることだと思います。

周りの人がそれぞれに持つ愛を信じてみようとすることだと思います。

自分の考えとは違うかもしれないけれど

それぞれの人が愛を持って接してくれているというところを
見てみようとするといいと思います。

なによりも
自分一人で抱え込まないことです。

そして
私の例では

娘には娘の判断があるのだし、
私とは違う感覚を持っているはず。

ということをしっかりと認識しないと

娘と自分は全く同じ感覚で、一心同体なのだという
冷静に考えれば
あり得ないことを本気で思っていることもあるのです。

娘がどう思おうとそれは娘の考え方で

例えば
おばあちゃんの意見に反発したとしても
それは二人の問題で

間に入って変な工作をしてしまうと、

本人同士が本当に伝えたいことが歪曲されて
余計にややこしいことになったりしかねませんからね。

娘とおばあちゃんの心の距離がいつまでたっても
近づくことがないということにもなるのですね。

私の場合は娘と母親との間の事でしたけれど

嫁、姑の間に入った旦那さんの場合もあるでしょうし

友人関係や、
あらゆる人間関係で起こり得ることだと思います。

伝言ゲームをやっている間は
その間に入った人の思惑がどうしても混じります。

両端の人の本当に伝えたいことが伝わっていないことが多いのです。

意見がぶつかったり、不機嫌になることを恐れるあまり
いつまでも距離が縮まらない関係よりも

真ん中に入ることをやめてみて
自分以外の人の

問題解決能力を信じてみるというのも
大切なことなのかもしれませんね。

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