《家族の役割》とはこの方法を使って家族を守ろうとしてきた小さな子供が身につけていったパターンのことなのです。
そのパターンはある意味、子ども時代に身に付けた成功体験でもあるので、学校や職場などの対人関係やパートナーシップでも、再現されようとします。
それが成功している間はいいのですが、無理をしてやっている部分があると、この方法をとっていることで対人関係や、生活が本当に苦しくなることが起きてくるようなのです。
この家族の役割は、家族を助けるためにそれぞれが無意識的に選択するもので、その役割の影には本来備わっている才能が多数隠れていると言われています。
昨日のレッドに続き今日は2つ目の役割についてです。

第二話ゴ チャレンジャー 桃編
殉教者(犠牲者)のパターンのお話です。
家族の痛みや苦しみを一身に引き受けて家族を助けようとするのが桃タイプです。
桃は我慢や犠牲ばかりしているような感覚です。
一般的には母親や、病気がちな家族がこの役割を担います。
昭和のお母さんがこの典型的な例だと思います。
「私はいいの、あなたたちが幸せならば…」
殉教者の周りでは、ありがたいと思いながらも
桃ばかり苦労させているという《罪悪感》や自分は何もできない、役に立てていない《無価値感》を抱えてしまいそうです・・・。
昭和のホームドラマは、
こういう耐える母、や、家族のためにがむしゃらに働く父というような、誰かのために尽くしぬくことが美しいという物語が多かったように思います。
とても素晴らしい家族愛だとは思うのですが、これは「私の親もそうだったから、私も尽くさなければ」という家族代々に引き継がれる犠牲や、尽くしてもらった側の罪悪感の物語になると、私は感じています。
母親はこうあるべき父親はこうあるべきにはまってしまうと、自分らしさという自由が全くなくなるように思います。本人だけに留まらず、周りの人にも自由にすることを躊躇させると思います
「私はいいの、あなたが幸せなら、あなたは幸せになりなさい」といわれて
「了解っす!」
「わかりました、思いっきり自由に、好き勝手にいきていきま~す」
と、言えるでしょうか?
言える人もいるでしょうけれど、そういうタイプは、そもそも悩まないようにも思えますね。
表面的には『了解っす!』と言っていても、心の奥深くでは罪悪感、無価値感を持っているかもしれないのです。
「いえいえ、私もその重荷、背負わせてください」となったり、次は私が犠牲する順番ね・・・と思ってしまいかねません。
例えば、この殉教者、犠牲のパターンを持っているのが自分の母親だとすれば、こんな苦しさや我慢がするのは辛すぎる…と、(無意識で)自分自身が母親になることを拒んでしまうかもしれません。
結婚することも、自由がなくなるという意識につながって、パートナーシップを持つことを知らず知らず遠ざけていることにもなるかもしれません。
男性であっても同じことで、父親というものの背負うものの重さに家族を持つことへの恐れが湧いてくるかもしれません。
このように、あまり良いものではないと思うこの役割ですが、本人も辛いのですが、周りも苦しくなることが多いと思います。
このタイプの人は、いつも誰かのために尽くすという位置に居るので、重く苦しく自由がないような感覚を持ちます。
意識的には積極的に痛みをひきうけている自覚がないために、被害者になって他者を攻撃することもあったり、我慢をしすぎ、抑圧しすぎるためにヒステリックになってしまうことがあります。
ヒステリックとは、自分の中にある感情をうまく外に出せなくて、抑圧した感情を爆発させてしまうから自分で自分の感情を制御できないようになってしまうんです。
家族を助けようとするための犠牲であったにもかかわらず、あまりにも自分自身を支配しすぎて自分を攻撃してしまうことがあります。
被害者になってしまう、どこかに加害者がいるような感情が湧いてくることもあります。
家族の問題をお互いが分かち合うことを考えずに、私さえ我慢すればいいのよ・・・とすべて引き受けることで、周りの人を加害者のようにしてしまうこともあるのです。
そのようなな時は、被害者にならないという意識を持つことが必要な場合があります。
『被害者でいるということは、誰かを加害者扱いしているのだ』ということを理解しておくことも大切なことかな?と思うのです。
誰も、加害者にはなりたくないので.加害者扱いされる場所や人の傍にはいたくないし、友好的にはなりにくいものです。
この桃タイプの人ももともとは家族を助けたい大きな愛の持ち主なのです。
周りの家族からの感謝の気持ちを受け取ることで『してやっているのに』というような意識から逃れられるのだと思います。
また、周りを信頼し、援助を求めることも、このパターンを変えていくきっかけになります。
このパターンを持つ人は
グレートマザー
と言われる大きな愛を持ち.多くの人に安心感を与えることが出来るひとなのです。
こういう桃タイプの人が行き詰った時は我慢ばかりせずに、誰かに助けを求めたり甘えたりしてみるのもいいかもしれませんね。
今まですごく頑張ってきたのですから、『誰かに助けさせてあげる』『助けてもらうことで誰かの役に立つ』『誰かを役に立たせてあげる』ということをしてもいいのだと思います。
あなたを助けたいと思っている人が本当にたくさんいるのだということに気づけると本来の大きな愛がますます発揮できると思います。


