この記事は、私がカウンセラーデビューした時に、自分を振り返って描いた記事です。

あれから10年。

つたなくても、どこかまっすぐで、切実だったあの頃の私の言葉を、今も大切に思っています。

今読み返して、当時の私にそっと声をかけてあげたくなります。

そのままの形で10年前の記事を載せます。
あのときの私の「証言」を、そのまま残しておきたいからです。


私には、現在27歳になる娘と25歳の息子がいます。

大きくなったなぁと思うと同時に、
子どもが小さかったあの時代に戻れるなら、
もっとゆっくり時間を割いて、彼、彼女たちを見つめ、抱きしめてあげたい気持ちでいっぱいなのです。

そんな気持ちが湧き上がってきて、もう大人になっている娘や息子に
「ハグ〜〜〜!」って抱きつくこともありました。

でも、「お母さんにハグしてもらって嬉しい!」とはならないんですよね。

「あー、はいはい。満足した?」という感じで、
“お母さんが喜ぶならハグもOK!”というスタンスに変わってきています。

大人ですね〜♪

ちょっと前までは「やめろや!」って、気持ち悪がって怒っていたんですけどね。

それよりもっと前の話になると、そんな……ハグなんて、させてもらえる雰囲気すら全くなかったんです。

子どもの成長って、本当にすごいです。

こんなにちゃんと育ってくれているのに、今、思うのは、
「あの時もっと…してあげればよかった」
「あのとき…しなければよかった」
そんな“あの時もっと……”が、いっぱいなのです。

それくらい、ダメダメな母親っぷりだったと、いまだに思うことがあるのです。

時を戻せるものなら戻したい……ええ、本当に。

今の自分のままで、あの頃に戻れたら、こんなにも子どもたちを傷つけなくて済んだかもしれない、と。

子どもたちを傷つけたという前提で話していますが、なんだか本当に、すぐ怒っていたという記憶があって……。

そのことについて弁護させてもらえるのであれば、
“何があっても私を嫌いにならない”
そう思える、思わせてくれる存在だった、ということ……です。

私のダメダメ感は、離婚をきっかけに大きくなっていきましたが、
それ以前からも、自分の価値をまったく信じられない状態でしたので、
卑屈になったり、横柄になったり、ありとあらゆる“ダメ母”をやっていました。

自分でも、どうしていいかわからなかったのです。

本当に生きていける(=子どもをちゃんと育てていける)自信がなかったのです。

自信がないから、自信のあるフリをする。
フリをしているだけだから、その部分がバレないように取り繕う。
取り繕うから、自分らしくいられずに、卑屈になって責任逃れしようとしたり、
バレないように横柄な態度でバリケードを張ったり。

悪循環。

なんか……疲れてたな、あの頃。
なんか……怒ってばかりだったな。

ごめん、ごめん。

いっぱい、いっぱいだったのだろうなと思います、あの頃の私。

その頃、当時の旦那さんも優しくて、そんな彼に私も相当甘えていたと思うのです。

今思えば、彼も“いっぱい、いっぱい”だったのでしょう。

今になってなら、理解することもできますが……

当時は、何をしていいかわからず、
誰に助けを求めていいかもわからず、
そもそも“助けを求める”という発想がなかったのです。

20年以上も前の話です。
カウンセリングというものが、今ほど身近にある時代ではありませんでした。

離婚をしたのは、私が36歳のころ。
彼の女性関係が原因でした。

「好きな人がいる」──と、突然の告白。

彼曰く「大人で、しっかりと仕事もできて、性格も良い」人。

「ああ、やっぱり……」

もともと自信がなく、いつかそうなるかも?と予感していた私は、
怒る気力もなく、無価値観のどん底へ。

精神状態はあまり良くなく、今の苦しさ、みじめさから一刻も早く逃げたくて、
別れを決断しました。

でも、生活を維持していくために何をしていいかわからず、
子どもは7歳と5歳。

デザインの仕事はアルバイト程度にやっていましたが、
子ども2人を養えるほどの収入はありませんでした。

しかも、ちょうどその頃のデザイン業界は、パソコンへの移行期で、
手描きのイラストや手貼りの写植は過去の技術に……。

就職活動もしましたが、

  • 「子どもさんが小さいのに、一日中外で働けますか? 残業できますか?」
  • 「そのくらいの年齢の子どもさんがいるお母さんは、急に休むことが多くて困るんですよね」
  • 「36歳ですか……うーん、覚えられますか?」

などなど、いろんな理由で断られ続けました。

結構、失礼なことも言われていたと思います。

でも、無価値観のかたまりだった私は、それが“当然”のようにも思っていました。

彼が選んだ彼女…
手に職があって、自立していて、私と同じように子ども2人を育てている。

そんな彼女と自分を比べて、
とことん落ちて、どんどん汚れていくような気がしていました。

「私は社会に必要とされていない」
そんな思いが、いつも胸の中にありました。

目の前で、私の両手をぎゅっと握ってくれていた小さなふたつの手が、
どれだけ私を必要としてくれていたかなんて、考える余裕もなかったのです。

そんなとき、実家に戻るという発想が全くなかったことに、今となっては驚きます。

戻れば済むことだったかもしれませんが、
それをしてしまうと、私の“無価値観”はマックスになって、
もう二度と這い上がれないような、そんな気持ちだったのだと思います。

自分に価値がない。
自分は何もできない。
社会に必要とされていない。
親にとっても恥だろう。
女性としても最低だ。
親としても自信がない。

そんな思いを掻き消すかのように、自分を酷使しました。

生活費を稼ぐため、新聞配達の仕事を始めました。

子どもたちが寝ている間に仕事ができる…それが利点でした。

でも、やったことのない仕事で、
乗ったことのないバイクに新聞を積んで走らせたその日、
隣の店舗のシャッターに突っ込んだり、
雨の日にどぶ川に落ちたり、
深夜、へんな人に遭遇して逃げたり……

本当にいろいろありました。

そこでは、今まで出会ったことのないような人たちと出会い、
想像もしていなかったような“暮らし”が広がっていて……。

本当に、たくさんの世界を、そこで知ることになりました。

──長くなってしまいました。

続きを、また書かせていただきます。
よろしければ、読んでみてくださいね。


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8か月頃の 子供の手型です。この小さな手が私を育ててくれました


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